フラックスの特徴
フラックスは古代エジプト時代から繊維作物として栽培されてきたハーブです。
フラックスは茎の先に5弁の淡青色の花をつけ、灰緑色の細い葉が互生します。
花が終わると、丸いさく果を結び、卵型の平らな黄褐色の種を作ります。
古代エジプト人は、フラックスの繊維から作った布をミイラを包むために使用したと言われています。
夏、イギリスの田舎をドライブすると、辺り一面を青く染めるフラックス畑に出合えます。
フラックスは種無駄なく利用できる経済効果の高いハーブですので、その学名は「最上級に有用な」という意味です。
多年草のペレニアル・フラックス(Linum perenne)や、黄色の品種のフラックスもあります。
【フラックスの効能】
フラックスの種には緩下作用や抗炎症作用、冷却効果などがあると言われています。
【フラックスの利用法】
フラックスは花壇の彩りやドライフラワーにしたり、冷却効果のある種はアイピローなどに用いられます。
また、種からはオイルが採取することができ、そのカスは家畜のえさになります。
茎の繊維は張力や耐久性に優れており、糸や織物に加工されます。
茎からはリネン(丈夫な麻繊維)をとり、種子からは亜麻仁油がとれ、油絵の具の溶き油や塗料の原料として利用されてきました。
フラックスの栽培・育て方
フラックスは日当たりと水はけのよい場所に、種を筋まきにし、互いに支え合うように比較的密に栽培するようにします。
にんじんやジャガイモの間に植えると、良く育つといわれています。
【植える時期】フラックスの植え付けは3〜4月が適期です。
【植える場所】
フラックスは日当たりと排水、風通しのよい場所に植えるようにしてください。
【植え方】
フラックスは種を筋まきにし、互いに支え合うように比較的密に栽培します。
【収穫時期】
フラックスの繊維の収穫時期は7〜8月、種の収穫は8〜9月が適期になります。
【収穫方法】
フラックスの収穫の繊維をとる場合は、花後に茎を刈り取るようにします。
水につけて繊維を腐らせ、叩いて繊維を取ります。
種子を収穫する場合は熟したら収穫します。
種子は乾燥させて保存し利用します。