ポットマリーゴールドの特徴
マリーゴールドには大きく2種類あり、ハーブとして利用される「ポットマリーゴールド」と、香りに癖があり成分も異なるため、観賞用として用いられる「マリーゴールド」です。
ポットマリーゴールドは古代ギリシャ・ローマ時代から利用されてきたと言われる歴史のあるハーブです。
聖母マリアに捧げられた花ともいわれています。
美容にもよい効果があるので、女性にとってはうれしいハーブのひとつです。
ポットマリーゴールドの葉は互生し、長梢円形もしくはへら形で厚みがあり、細かい毛があるのが特徴です。
茎は分枝し、先端に直径7cmほどの黄色またはオレンジ色の頭状花をつけます。
【ポットマリーゴールドの効能】
ポットマリーゴールドには収斂作用や殺菌効果、消炎作用、抗炎症作用、生肌作用などがあります。
特に皮膚に対する働きはカモミールと同等、あるいはそれ以上とも言われます。
これらの効果の他、発汗作用があり、風邪の症状の緩和にも効果が認められています。
【ポットマリーゴールドの利用法】
ポットマリーゴールドはハーブティーや料理の色づけ、ポプリ、染料に利用できます。
ハーブティーには摘んだ花びらを乾燥して使います。
また、生の花びらはサラダの彩りに使われます。
ポットマリーゴールドは手ごろで簡単に育つため、高価なサフランの代用として、チーズやスープ、米料理などの黄色の色づけにも利用されます。
その他にも、吹き出物を抑え、腫れをひかせ、痛みをとる効果に優れているため、飲用や湿布、塗付して利用します。
ローションにすれば素肌をしっとりと保ち、髪には美しいつやを与えるリンス剤になります。
ポットマリーゴールドの栽培・育て方
ポットマリーゴールドは摘心して、花数を増やすようにしてください。
花柄をこまめに摘むことにより、開花期間が長くなります。
ポットマリーゴールドを花壇に植えると、根に害虫を撃退する働きがあるので、他の植物にもやさしいハーブです。
【植える時期】
ポットマリーゴールドの植え付けは1〜3月が適期になります。
種まきは9〜10月に行います。
【植える場所】
ポットマリーゴールドは日当たりと排水のよい場所に植えるようにしてください。
酸性は嫌いますので注意を。
【植え方】
ポットマリーゴールドは暖地では、春に種をまくと弱々しい株になるので、秋まきにするようにしてください。
寒冷地では2〜3月に、室内用温室に種をまくようにします。
市販の苗を購入した場合には、根鉢を崩さないようにして植えます。
【収穫時期】
ポットマリーゴールドの収穫は開花期の3〜5月にかけて行います。
【収穫方法】
花の収穫は、開花時期に花びらを摘み取り、陰干しし、乾燥したら密閉容器などで保存します。