クレソンの特徴
「nasi=鼻」と「tortium=歪む」というラテン語に由来し、鼻が歪むほど刺激的なハーブという意味です。
クレソンは肉料理の付け合わせなどとして古くからヨーロッパで利用されてきましたが、明治初期に日本に渡来し、洋食の普及と相まって日本全国に広がったといわれています。
クレソンは水生植物で、清流によく育ちますが、繁殖力が旺盛なので現在では帰化植物となり、日本全国の各地の川辺で見られます。
しかし、野生の物の採取は、川の汚染や病原体がついている危険があるため、十分、注意するようにしてください。
クレソンは春になると白い十字形の小花を枝の先端に密集して咲かせます。
根は、茎の下部からひげのよう伸び、葉は奇数羽状複葉となります。
茎や葉にはビタミンやミネラルが豊富で、サラダやスープなどにして食用とします。
食するとピリッとした辛みのあるのが特徴です。
【クレソンの効能】
クレソンに含まれるシングリンは、消化促進や食欲増進、血液の酸化防止、増血作用があります。
その他、利尿、去痰作用などが認められています。
【クレソンの利用法】
クレソンには独特のピリッとした辛みがあり、肉科理のつけ合わせやサラダなどの料理に利用します。
クレソンの栽培・育て方
クレソンは種から栽培することも可能ですが、野外での栽培の場合には、生長する前に虫に食べられてしまうことが多いので、あまり、おすすめすることはできません。
室内でスポンジや砂、ハイドロポールなどを利用し、こまめに水を取り替えながら栽培するのがよいでしょう。
スーパーなどで売られているものを水にさしておくと発根が容易ですし、なかには根のついたものもありますので、それを栽培するという方法もあります。
その後、野外の適した場所に移植するとよいでしょう。
クレソンは丈夫で繁殖力が強い植物なので、特別な手入れや追肥などは不要です。
植える時期:クレソンの植え付けは4〜6月が適期になります。
挿し木は4〜9月の間に行うようにします。
株分けは3月と9月が適期です。
植える場所:
クレソンは水辺を好み、暑さには弱いので、乾燥しない涼しい場所で栽培します。
植え方:
クレソンを種から栽培する場合には、室内で発芽させてから、屋外に移植します。
収穫時期:
クレソンは4〜11月にかけて収穫することができます。
収穫方法:
クレソンは水面から1〜2cmくらいの位置で、茎をカットするようにして収穫します。
春に収穫する場合には、花が咲く前に収穫します。
こうすることで、花に栄養をとられることを防ぎ、栄養もうまみもアップすることができます。