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自然と暮らすは生活を豊かにする庭木や観葉植物、ハーブなどを紹介しています。



マロウの概要

マロウ

アオイ科 多年草



【学名】 Malva Sylvestris

【別名】 コモンマロウ、ブルーマロウ、マロー、ウスベニアオイ

【将来的なサイズ】 高さ:1.5m 幅:50cm

【花期】 5〜8月

【原産地】 ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア

【耐寒性】 あり

【利用部分】 花、葉

【利用方法】 ハーブティー、ヘルスケア、料理、園芸、クラフト

【効能】 炎症保護、去痰作用、肌の柔軟作用
      アレルギーや気管支炎の症状の緩和

【注意点】 特になし

マロウの特徴

マロウは太陽の光を浴びながら、慎ましやかに花を咲かせます。

マロウは古代ギリシャ、ローマ時代には薬草として重宝されると共に、野菜としても食されていたと言われています。

花でいれるお茶の水色はとても美しく、レモンスライスを浮かべると濃い青色が一瞬で変化してピンク色となるので、見た目も楽しむことができます。

この様子からフランスでは「夜明けのお茶」と呼ばれています。


マロウは長い葉柄を持った掌状の浅裂した根出葉を多数出し、茎を伸ばしながら、葉のつけ根付近に3cmほどの細い花柄を持った、直径6cmほどの濃い紅紫色の5弁の花を多数つけます。

植えつけた年は茎の本数も少なく、やや小さめの花しかつけないのですが、翌年以降からは茎も十数本出て、大きく生長します。

マロウの一般的な種類はコモン・マロウで、ラージフラワーは、日あたりや肥料などの条件がよければ3m程まで生長し、スモールフラワーでも2mほどまでになります。

スモールフラワーはやや小ぶりの品種で、ピンク色に紅紫の筋が入った花が特徴です。


マロウの花は一日花ですので、完全に開花する直前に順次摘み取り、乾燥させて保存するようにしてください。

マロウの葉にはビタミンが豊富に含まれ、若い葉はサラダとして食することができます。

生の花も食用できます。



【マロウの効能】

マロウの花や葉には粘液質があり、炎症保護や去痰作用など、呼吸器系によい作用があります。

その他、肌の柔軟作用やアレルギー、気管支炎に効果があると言われています。


【マロウの利用法】

マロウの花は生でサラダに添えたり、乾燥させてハーブティーにすることができます。

マロウのハーブティーはくせがなく、味をまろやかにする効果があるので、他のハーブティーとのブレンドがおすすめ。

マロウの浸出液には、肌を美しくする作用もあります。

若い葉は天ぷらやサラダとして、食用にすることができます。

マロウの仲間

マシュー・マロウ
学名: Althaea Officinalis
和名: ウスベニタチアオイ
別名: ビロードアオイ
科目: アオイ科 多年草
開花時期: 7〜8月
利用部位: 葉、花、根
草丈: 1〜2m
耐寒性: 強

マシューマロウはマロウの仲間の中では、薬効が最もすぐれていると言われており、気管支炎や去痰、咳止めなどに薬用として古くから利用されて来ました。

マシューマロウの茎はよく分枝して立ち上がり、葉はビロードのような感触の綿毛で覆われ、掌状で浅裂しています。

花は葉のつけ根付近に、直径3cmほどのピンクがかった白い花をつけます。

マシューマロウの育て方は、下記のマロウの育て方と同じです。


マシューマロウの葉や花はハーブティーに、根はゆでて食用に利用できます。

以前は、根からとれるでんぷんから、お菓子のマシュマロが作られました。


マシューマロウは去痰効果や気管支炎、せき止め、のどの痛みなどに効果があります。



ムスク・マロウ
学名: Malva Moschata
科目: アオイ科 多年草
開花時期: 6〜8月
利用部位: 葉
草丈: 0.6〜1m
耐寒性: 強

ムスクマロウは全体にムスク(ジャコウ)に似た芳香があり、名前の由来となっています。

ムスクマロウは全体に小ぶりで茎も細く、茎は直立してよく分枝し、葉は下部は掌状で浅裂し、上部へいくにしたがい、深裂しています。

花は茎の先端に直径5cmほどの5弁の花を多数つけます。

花は白色とピンクの品種があります。


ムスクマロウは薬効があまりないので、主に花壇の彩りに利用されます。

葉はポプリにも利用されます。

マロウの栽培・育て方

マロウは摘心して側枝を伸ばし、茎が伸びてきたら支柱を立ててやり、込み合った葉は間引くようにすると花つきがよくなります。

開花期には充分な水を与えるようにします。

うどん粉病にかかりやすいので、注意するようにしてください。



植える時期:
マロウの植え付けは4〜5月、または9〜10月が適期です。

挿し木は6月、株分けは3〜5月が適期です。


植える場所:
コモンマロウは日当たりがよく、水はけのよい場所に植えるようにします。


植え方:
マロウを地植えにする場合には、株間1m程にして定植します。

鉢植えの場合は、本葉3〜5枚になったら10号以上の鉢に1株を植えるようにします。


収穫時期:
マロウは5〜9月に収穫できます。


収穫方法:
収穫は開花直前か開花直後がよく、収穫後はガクの部分まで、しっかり乾燥させて保存します。

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