チェイストツリーの概要
チェイストツリー
クマツヅラ科 落葉低木
【学名】 Vitex Agnus
Castus
【別名】 セイヨウニンジンボク、イタリアニンジンボク、モンクスペパー、チェストツリー
【将来的なサイズ】 高さ:3m 幅:5m
【花期】 7〜9月
【原産地】 南ヨーロッパ
【耐寒性】 あり
【利用部分】 全草、果実
【利用方法】 ハーブティー、園芸、ヘルスケア
【効能】 生殖器の強壮作用、マラリアの予防、呼吸困難・カゼによる咳の緩和、細菌性の下痢の緩和、ほてりや更年期障害の緩和
【注意点】 妊娠や授乳中には摂取しない、薬との併用には注意
チェイストツリーの特徴
チェイストツリーは夏から秋にかけて、ライラック色の美しい花を円錐形に密に咲かせ、全草に芳香があります。
ビテックスとも呼ばれて、ヨーロッパでは古くから人気が高く、現在では世界各国で広く栽培されています。
日本に移入されたのは明治中期で、和名はセイヨウニンジンボクです。
秋に実るチェイストツリーの果実は、かつては胡楸の代用とされました。
チェストツリーの学名のagnusには子羊、castusには処女という意味があり、制淫剤として修道院などで用いられていました。
そのため、「修道士の胡楸(Monk'sPepper)」と呼ばれることもあります。
英名のチェイストツリー(Chaste tree=純潔の樹)は、古代、アテネの婦人が貞節を守るために葉をベッドに置いたことに由来します。
また、妊娠・授乳中の使用は控え、薬との併用や過剰摂取に注意してください。
【チェイストツリーの効能】
チェイストツリーは更年期障害やほてりなどの、女性特有の疾患に効果がありと言われます。
その他、生殖器の強壮作用やマラリアの予防、呼吸困難・カゼによる咳の緩和、細菌性の下痢の緩和などに効果があることが認められています。
【チェイストツリーの利用法】
チェストツリーの種子は、辛味のあるレモンの香りで調味料としても使われています。
乾燥させた種を使うチェストツリーのハーブティーは、少し苦みがありますので、飲みにくいようでしたら、ブレンドティーにするか、少量のはちみつなどで甘みを加えるとおすすめです。
また、チェイストツリーは、薬用ハーブとしての利用もされます。
チェイストツリーの栽培・育て方
チェイストツリーは耐寒性もありますが、夏の暑さには非常に強いのが特徴です。
チェイストツリーは自然樹形でも形が整うので、あまり枝を切る必要はありませんが、樹形が乱れた場合は長く伸びすぎた枝を切り落として短い枝を残します。
【植える時期】
チェイストツリーの植え付けは、4〜5月が適期になります。
また、挿し木は6月が適期になります。
【植える場所】
チェイストツリーは日当たりと排水が良好な場所に植えるようにしてください。
また、半日陰の場所でも十分に育ちます。
【植え方】
チェイストツリーは耐寒性があるので、で-5℃程度までは十分に耐えますが、それ以上気温が低下する寒冷地では地植えは難しいでしょう。
【収穫時期】
チェイストツリーは5〜11月にかけて、収穫をすることができます。
【収穫方法】目的に合わせて必要な量を収穫します。