ローゼルの特徴
ローゼルは東南アジアやエジプトなど、亜熱帯地方で栽培されている食用の品種のハーブです。
栽培地では塩漬けにして食します。
学名にハイビスカスとつき、園芸植物のハイビスカスと混同しやすいため、英名でローゼル(Roselle)と呼ばれます。
鮮やかな赤色の花を咲かせるハイビスカスは観賞用に品種改良されたものになります。
本来は毎年花を咲かせる多年草なのですが、寒さにとても弱いため、日本では冬になると枯れてしまいますので一年草として扱います。
ローゼルの茎は濃い紅紫色をして分枝し、葉は切れ込みの入った掌状です。
花はオレンジがかった黄色で、萼(がく)と中心部が赤褐色をしています。
花後にがくが生長して多肉質になり、この肥大した果実を収穫し、乾燥させて利用します。
ローゼルの果実(蔓)はミネラル類や赤色色素、クエン酸などの植物酸を多く含み、疲労回復などに効果があるとされています。
ローゼルのハーブティーは美しいルビー色で、さわやかな酸味があるのが特徴です。
ローゼルの果実はジャムやソース、若葉はサラダやカレー料理、種子は煎ってコーヒーの代用に利用できます。
【ローゼルの効能】
ローゼルにはミネラルやクエン酸が多く含まれるので、疲労回復や利尿作用、強壮効果などがあります。
【ローゼルの利用法】
ローゼルは、さわやかな酸味があり、美しいルビー色のハーブティーになります。
ローゼルの果実はジャムやソース、若葉はサラダやカレー料理、種子は煎ってコーヒーの代用となります。
その他、ドレッシングやゼリー、漬けものにも利用されます。
ローゼルの栽培・育て方
ローゼルは日当たりのよい場所で、コンテナ栽培がおすすめです。
ローゼルは寒さに弱く高温を好むので、温度管理とできれば日照時間の調整が必要です。
春に種をまきますが、暖かい地方以外では、花を咲かせるのはなかなかむずかしいようです。
種をまく場合は、室内で早めに。
ローゼルは昼の長さが一定の短さになると、それに反応して花芽を付ける短日植物です。
そのため、秋以降に自然の日光の長さ以上に、人工の電灯の当たる場所で育てているといつまで経っても日の長さに反応できず、花芽を付けないことがあります。
開花のために10月以降は室内に入れるか、人工的に日照をカットする短日処理を施せば、花芽がつきやすくなります。
【植える時期】ローゼルの植え付けは4〜7月が適期になります。
種まきも4〜7月が適期です。
【植える場所】
ローゼルは日当たりと水はけのよい、 よく肥えた土に植えるようにしてください。
【植え方】
ローゼルは比較的生長が早く、発芽後は気温の上昇とともに、ぐんぐん上に伸びて生長しますので、倒れないように支柱を立てるとよいでしょう。
【収穫時期】ローゼルの収穫は11〜12月に行います。
【収穫方法】
ローゼルの収穫は、花後に肥大した果実(萼)を摘み、ネットなどに入れ風通しの良い場所に吊して乾燥させます。
ハーブティーとして楽しむ場合は、乾燥させたものを細かく砕いて使うようにします。