チャイブの特徴
チャイブは日本に自生するアサツキの仲間でネギに似た繊細な香りのあるハーブです。
チャイブはわけぎに似た形状をしており、草丈は30cm程度まで生長し、先端に紅紫色の花が散形花序につきます。
葉は中空で太さ4mmほどの白い鱗茎があり、根元から分かれて増えます。
チャイブカルシウムやビタミンを多く含み、その繊細な独特な風味が人気で、キッチンハーブとして料理によく用いられます。
ピンク色の花にもネギの香りがあるので、食用花としても楽しむことができます。
チャイブは小口切りにして冷凍保存しておくと、料理の際に便利です。
葉を柔らかく保つためには、花芽をこまめに摘むようにしてください。
【チャイブの効能】
チャイブはビタミンとカルシウムを多く含み、強肝効果や利尿作用、殺菌効果、防腐作用、食欲増進作用などの効果があります。
【
チャイブの利用法】
チャイブはフランス料理のフィーヌゼルブに欠かすことのできないハーブのひとつす。
ジャガイモや卵料理、クリームチーズなどと相性が抜群で、料理の仕上げによく使われます。
細かく刻んでサラダに散らしたり、バターに練り込んだり、肉や魚のソテーの仕上げにも使えます。
日本の家庭料理にも万能ネギやアサツキとほぼ同様に使うことができます。
チャイブの葉は加熱調理すると、風味が飛んでしまうので、生のまま料理するか調理の仕上げとして加えます。
花はドライフラワーのほか、生のままワインビネガーに潰け込んでハーブビネガーとして利用できます。
花をドライフラワーにする場合には、根元から3〜5cmほど残して刈り取り、目の粗いネットなどに、花を上にして1本ずつ重ならないようにしてぶら下げ、日当たりのよい場所で乾燥させます。
チャイブの栽培・育て方
チャイブを植え付けの際に堆肥や腐葉土を施し、収穫後に追肥し、春と秋にも施肥をして育てます。
チャイブは暑さに弱いので、真夏には、すだれなどで直射日光を遮るのがおすすめです。
鉢植えの場合には、風通しのよい場所に移動します。
チャイブは冬になると地上部分が枯れますが、耐寒性がありますので、地下部分は生きています。
そのため、霜などで枯れないように、藁を敷いたり、腐葉土などで土の表面を覆うようにします。
チャイブの株分けは、根から掘り起こして、5〜6本を束にし、15cm程の間隔植えます。
植える時期:
チャイブの植え付けは、4〜5月および、10〜11月が適期になります。
株分けは3〜4月と9〜10月が適期です。
植える場所:
チャイブは水はけがよく、半日かげの場所に植えるようにします。
強い直射日光は避けるようにしてください。
植え方:
チャイブの植え付け直後の水やりは、葉がピンとするまで待ってから、行うようにしてください。
収穫時期:
チャイブの収穫は3〜12月の長期間にかけて行うことができます。
収穫方法:
葉の収穫は、20cmほどまで生長したら、抜かずに、根元から3〜5cmほど残して収穫します。
こうすることで、またすぐに芽を伸ばしますので、年に3〜4回収穫することができます。
チャイブの葉を柔らかく保つために、花はつぼみのうちに摘み取ってください。
こうすることで、秋過ぎまで葉がかたくならず、キッチンハーブの利用には最適です。