タデアイの特徴
タデアイは美しい藍色に染まる植物染料として、昔から利用されてきた染色用のハーブです。
藍染めには、かめの中で発酵させる染液を使う方法と生葉で作る染液を使う2つの方法がありますが、生葉の染液を利用するほうが手軽にできます。
合成染料が日本に入ってくる1900年頃までは日本の多くの地域で栽培されていましたが、現在ではごく限られた地域でした栽培されません。
染液は濃い緑色ですが、染液に浸した布が空気に触れることで藍色に発色します。
藍色に染まる色素はインディゴと呼ばれ、この色素を持つ植物はすべて"アイ"と呼ばれます。
アイにはタデアイ以外にもいくつかの種類があります。
アイで染めることを藍染め、インディゴ染めといいます。
【タデアイの効能】
タデアイには虫を寄せ付けない効果があるので、共植えをすると害虫の予防になります。
【タデアイの利用法】
タデアイは染色(藍染め、インディゴ染め)に使います。
タデアイの栽培・育て方
タデアイは半日陰で育てた方が葉の色が濃くなります。
種はコンテナか庭に直まきにします。
【植える時期】タデアイの種まきは4〜5月が適期です。
秋に採取した種を春にまきます。
【植える場所】
タデアイは日当たりがよく、湿り気のある場所に植えるようにします。
【植え方】
タデアイは1週間程で本葉が出ますので、本葉が数枚つき、草丈が10cm程に生長したら、株間15cmほどで庭かプランターに移植します。
【収穫時期】タデアイの収穫は、7〜8月、11月に行います。
【収穫方法】
タデアイは葉が混んできたら適宜間引き、間引きした苗は直ちに叩き染めにするか、乾燥させて後に染色に使用します。
11月には全部刈取り、葉を染色に利用します。
また、穂状の花は乾燥させて軽く手で揉もと、簡単に種子を採取することができます。