イブニングプリムローズの特徴
イブニングプリムローズは北アメリカ原産で、明治中期に日本に渡来し、現在では道端などに野生化している生命力の強いハーブです。
茎は根元より分枝し、上向きの毛が生えています。
葉は浅い鋸歯状です。
日中の日照りの中では花はしぼんでしまい、夕方から午前中にかけて黄色い花を咲かせます。
花にはジャスミンに似た香りがあります。
同種にマツヨイグサやオオマツヨイグサがあり、それぞれ宵待草、月見草の名で親しまれています。
「王様の万能薬」という意味のキングスキュアオール(King's cureall)とも呼ばれます。
マツョイグサはしぼむとオレンジ色になるので、イブニングプリムローズと区別しやすいです。
【イブニングプリムローズの効能】
イブニングプリムローズには収斂効果や肌の柔軟効果、更年期障害の緩和、生理前の緊張・閉経期の不快感の緩和、美肌効果、コレステロールや血圧値の降下作用、咳止め効果などがあることが知られています。
葉と茎の浸出液は咳を押さえる働きがあり種子を利用して作ったオイルの入ったサプリメントは皮膚炎などに効果があります。
【イブニングプリムローズの利用法】
イブニングプリムローズの葉や茎はエッセンシャルオイルをとり、フェイシャルスチームやお肌のお手入れに利用されます。
根はゆでてサラダや漬物に利用することができます。
イブニングプリムローズの栽培・育て方
イブニングプリムローズはしぼんだ花を早めに摘み取ることによって、花を長く楽しむことができます。
また、こぼれ種でもよく発芽しますので、こうすることで増えすぎるのを防ぐこともできます。
イブニングプリムローズ春から夏にかけて種をまき、芽が出て生長してきたら、株の間が30cmくらいの間隔になるように、間引くようにします。
【植える時期】
イブニングプリムローズの植え付けは4〜6月または9〜10月が適期です。
種まきは3〜7月が適期になります。
【植える場所】
イブニングプリムローズは日当たりがよく、水はけのよい場所に植えるようにしてください。
【植え方】
イブニングプリムローズは植替えを嫌うので、種を大きめの鉢や地面に直まきにするとよいでしょう。
【収穫時期】イブニングプリムローズは5〜10月に収穫できます。
【収穫方法】
イブニングプリムローズの種を収穫する場合は、しっかりと熟してから収穫をします。
根は、花が咲き終わってから掘り上げます。