観葉植物の中には、生長するにつれて下葉が落ちてバランスが悪くなったり、くねくねと曲がってちょろっと育ってしまったりと、見窄らしい株に
なってしまうものがあります。
このような場合に、下記のような観葉植物であれば取り木により新しい株に再生することにより、株を仕立て直すことができます。
【対象の観葉植物】
アボカド
アロカシア
アンスリウム
クロトン
ゴムノキ
コルディリネ
シェフレラ
モンステラ
簡単な取り木の方法と手順は下記になります。
1.環状剥皮(かんじょうはくひ)
取り木して仕立て直した後の姿を想像しながら切り取る場所を決め、その場所に2cmほどの幅で芯に届くくらいの深さで上下に切れ目を入れ
表皮をはがします。
ここでのポイントは、環状剥皮をする箇所は緑の形成層を残さないようにすることです。
2.根を出させる
皮をむいて芯がむき出しになった部分を湿らせた水苔で包み、その周りをビニールでくるみます。
ビニールの下の部分をヒモで縛り、水苔をこぶし大に摘めます。
その後、上の方を少し開けてヒモで縛って水苔とビニールを固定します。
また、茎が曲がっているようでしたら支柱を立てて真っ直ぐにします。
曲がったままだと、取り木後の株の樹枝も曲がってしまいます。
根が出るまで風通しの良い日陰で管理するようにしますが、水苔が乾くようでしたら上から水を与えて、水苔を湿らせます。
3.植え付ける
水苔を巻いた場所から3〜4週間で根が伸び始めますので、発根を確認したら下から切り取り、新しい鉢に植え付けます。