クロトンの概略
クロトン
トウダイグサ科 常緑低木
【学名】 Codiaeum
【別名】 クロトンノキ、ヘンヨウボク、ピクツム
【原産地】 マレー諸島、太平洋諸島、オーストラリア北部
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 やや弱い
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 10℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、取り木
【病害虫】 ハダニ、カイガラムシ
【育てやすさ】 普通
クロトンの特徴
クロトンはマレー諸島〜オーストラリア北部、太平洋諸島にかけて約15種類ほどある観葉植物で、ヘンヨウボクとも呼ばれます。
これらの自生地では街路樹や庭植えとして育てられていますが、日本の冬の寒さは耐えられないので鉢植えにする必要があります。
クロトンは多くの園芸品種が出回っているため葉の形と色で分類します。
それらの代表的なものは下記になります。
広葉系
アケボノ
サマープリンス
螺旋系
アカマキ
細葉系
リュウセイ
ゴールドスター
リュウノヒゲ
楕円形
ハーベスト・ムーン
黄色系
リュウセイ
ハーベスト・ムーン
黄色〜濃いピンク系
アケボノ
サマープリンス
アカマキ
その他にも葉色は幅広く、赤色、オレンジ色、黄色、ピンクなどがあり、葉に斑が入るものもありますが、下葉は斑が抜けること多いのが特徴です。
下記に代表的な品種とその特徴を紹介します。
ゴールドスター
昭和42年に沖縄で作られた品種で、葉の長さが15cmほどになる。
アケボノ
アケボノは葉幅が広い種類の代表的な品種で、葉の色は緑、黄、赤の3色のコントラストが美しく人気。
リュウセイ
リュウセイは細い葉の代表的な人種で、葉は鮮やかな緑色と黄色で爽やかなイメージが人気の品種です。
サマープリンス
葉幅の広い品種の代表的なもので、大きく黄白色の斑が入るのが特徴。
ハーペストムーン
大きな楕円形の葉が特徴の品種で、葉の長さは20〜25cm程まで生長。
鮮やかな緑色と黄色の葉が人気の品種。
クロトンの育て方
クロトンはできるだけ日の光の当たる場所で育てるようにします。
冬は暖かい環境でないと冬を越せないので、温度が保てない場合には株を眠状態にし、春に切り戻して新芽を出させ再生させます。
日当たり:
クロトンは日当たりを好む性質がありますので、年間を通して十分に日光に当てて育てるようにしてください。
できるだけ直射日光に当てることにより、葉色がきれいに出ます。
ただし、品種によっては直射日光に当てると葉色や斑などの特徴が薄れてしまうものもありますので注意してください。
置き場:
クロトンは耐陰性がありますから、多少の日陰でも枯れませんが、葉の色や斑が薄くなったり、小さくなってくるようでしたら光不足のサインですので日の光に当ててあげるようにします。
気温が下がってくると生長が鈍り、葉色が鮮やかさを失いますので、寒くなり始めたら早めに暖かい室内に取り込んで、よく日の光の当たる場所に置くようにします。日中は外に出して直射日光に当てると更によいでしょう。
水やり:
育生期の春〜秋にかけては鉢土の表面が乾いて白くなったらたっぷりと与えるようにします。
夏には湿度を保つためにも葉水も与えるようにすると、葉色が鮮やかになります。
冬は耐寒力をつけるため水やりは控えめにし、乾燥気味に管理します。
肥料:
クロトンの施肥は生長期の春〜秋にかけて、2〜3ヶ月おきに緩効性の化成肥料を置き肥します。
植え替え方法と時期:
クロトンは生長して根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
鉢の底穴から根が見え隠れするようになったら、植え替え時期です。
剪定やスタイリング:
クロトンは1株だけを鉢に植えて育てるよりも、何本を中鉢にまとめて植えた方が、葉が密集して葉色のコントラストを楽しむ事が出来るのでおすすめです。
また、数本を一緒に植える場合、品種毎の特徴が大きく異なるので、異なる品種を混載するのではなく、同じ種類のものを植えるようにし、異なる品種は別の鉢に植えて並べるようにするのがおすすめです。
大鉢仕立てにすると迫力があり、存在感のある鉢になりますが、温度と日当たりの確保が必要です。
クロトンは日光や温度不足になると、下葉から落葉が始まります。
落葉してしまった株は、葉の残った部分を取り木して植え直し、仕立て直してあげることができます。
葉がほとんど落ちてしまった場合には、切り戻しをし、傷んだ根があれば取り除いて植え替えて再生させます。
病害虫:
クロトンの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシやハダニのの発生になります。
乾燥すると発生しやすくなりますので、葉水をこまめに与えることにより予防にもなります。
越冬:
クロトンは冬を越すためには株を暖かい室内に取り込む必要があります。
越冬のための最低気温の目安は10℃になります。
冬の間は水やりは控えめにし、乾燥気味に管理するようにします。
殖やし方:
クロトンは育生期の春〜秋にかけて、挿し木や取り木により殖やせます。