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自然と暮らすは生活を豊かにする庭木や観葉植物、ハーブなどを紹介しています。



マランタの概略

マランタ

クズウコン科 常緑多年草


【学名】 Maranta

【別名】 モンヨウショウ、ボスタス

【原産地】 アメリカの熱帯地方 

【花期】 −

【結実期】 −

【耐陰性】 あり

【耐寒性】 なし

【最低温度】 10℃

【乾燥】 普通

【肥料】 液肥

【殖やし方】 株分け、挿し木

【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ

【育てやすさ】 難しい


マランタの特徴

     
マランタは熱帯アメリカ原産のトロピカルな雰囲気を持つ観葉植物で、20種類ほどが市場に出回っています。
マランタは葉脈に沿って珍しい模様が入る個性的な葉が特徴です。

葉に特徴的な模様が入り、存在感のある植物ですので、お部屋やお庭にアクセントを加える観葉植物として人気です。


マランタの茎は地面を匍匐しながら生長し殖えていきます。
葉はやや垂れ下がる形で付きますが、レウコネウラ等の種類は夜になると直立し閉じたように見えます。

マランタの葉は、生長して古くなると葉色が変わり、あまり鮮やかな色でなくなってしまいますので、葉を切り取ったり植え替えて株を更新し、新しい葉を出させる必要があります。



マランタは多くの種類が市場に出回っていますが、特に人気のある種類は下記になります。

マランタ・レウコネウラ
最も一般的なマランタの種類です。
この変種にエリトロネウラやケルショウィアナなどがあります。

レウコネウラ・エリスロネウラ
レウコネウラの変種で、茎が伸びて葉が古くなっても葉の色が変わらないので、管理が比較的楽になります。

マランタ・レベンス
葉に入る模様が小さく、つる性が強いのが特徴です。

レウコネウラ
ブラジル原産種で、夜になると葉が立上り閉じたように見えるのが特徴です。
その姿から「お祈り植物」と呼ばれることもあります。
レウコネウラにはエリトロネウラやケルショウィアナ等の変種があります。

レウコネウラ エリトロネウラ
葉に赤い筋のような模様が入るのが特徴。
この姿から「赤い脈の」という意味の名前が付けられています。

レウコネウラ ケルショウィアナ
葉脈に沿って白っぽい模様が現れます。
この姿からモンヨウショウという別名もあります。

マランタの育て方

     
マランタは高温多湿と日陰を好み、直射日光を嫌う性質があります。


株の勢いや葉色が悪くなったり、下葉が落ち始めてしまった場合には、根詰まりや管理環境の不適合が考えられます。

根詰まりの場合には生長期の春〜夏に植え替えを行ってください。

管理環境の問題の場合には、下記に紹介する環境に移して様子を見てください。


日当たり:
マランタは年間を通して明るい日陰に置いてください。

直射日光などの強い光に当てると、葉焼けを起こしたり、葉が巻いてしまうことがあります。


置き場:
マランタは高温多湿を好みますので、日本での管理では暖かい室内の直射日光の当たらない明るい日陰が最適の置き場になります。

日本の気候であれば、冬期は休眠状態で越冬させる事になります。
出来る限り温度の低下しない場所においてあげてください。


水やり:
マランタの水やりは、生長期の春〜秋にかけては鉢土が乾いたら与えます。

冬の間は休眠状態で越冬させるため、水やりは控えるようにし、乾かし気味に管理するようにしてください。
ただし、基本的には湿気を好む植物ですので、空気中の湿度は維持してあげる必要があります。
そのため、加湿器で湿度を高めるか適度の葉水を与えるなどしてください。

湿度不足になると葉が丸まってしまうことがあります。


肥料:
マランタの施肥は生長期の春〜秋にかけて、緩効性の化成肥料を2ヶ月ごと程で与えるようにします。

元気のなくなった株に栄養を与えたい場合には、即効性の液体肥料を2週間ごと与えてみます。


植え替え方法と時期:
マランタは鉢が根でいっばいになり鉢底から根が見えるようになったら根詰まりのサインですので植え替えが必要になります。

大きく育てたい場合にはワンサイズ大きな鉢に植え、大きさをキープしたい場合には株分けして株の大きさを調整します。

多湿を好む観葉植物ですので、用土には保水性のある水ごけがオススメです。


剪定やスタイリング:
マランタのスタイリングは比較的簡単で、育ちすぎて樹姿が崩れた部分や傷んだ部分などをカットすればそこから新芽が出てきます。

古くなって葉色の悪くなった葉や傷んだ葉、枯れてしまった葉などは、早めに取り除いてあげるようにしてください。


水切れによって株の勢いが悪くなったり、葉が枯れ始めた場合には水やりを再開し、湿度を上げて様子を見るようにします。

乾燥がひどく鉢土がカラカラに乾いてしまった状態の場合には、鉢ごとバケツの水につけると回復することがあります。

回復したら新しい用土で植え替えてください。


病害虫:
マランタの管理で注意が必要な病害虫は春〜秋にかけてのカイガラムシやハダニになります。

特に、乾燥しているとハダニが発生しやすくなりますので、小まめに葉水を与えるなどして予防してください。

葉が混み合っていますので、裏もよく観察するようにし、発見したら薬剤散布で防除するようにします。


越冬:
マランタの越冬は暖かい室内で管理する必要があります。
越冬のためには最低10℃ぐらいは必要です。

水やりは控えめにし、葉水だけにするようにします。


殖やし方:
マランタは春〜夏にかけて挿し木や株分けで殖やすことが出来ます。


挿し木は2〜3節(5〜10cm)ほどに茎をカットし挿し穂にします。

挿し穂は下葉を取り除き、上部の葉先を1/2〜1/3ほど切り落とし、水ごけや土に挿して日陰に置き、乾燥させないように葉水を与えます。

4〜5週間で発根しますので、大きな鉢に植え替えてください。


株分け方法は、まず株を鉢から取り出したら古土を落として、傷んだ根をカットします。

好みの大きさに合わせて2〜3株に分け、新しい専門用土で植えます。

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