フィカス・ウンベラータの概略
フィカス・ウンベラータ
クワ科 常緑落葉樹
【学名】 Ficus umbellata
【別名】 フィカス・ウンベラタ、ウンベラータ
【原産地】 熱帯アフリカ
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 10℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 ハダニ
【育てやすさ】 普通
フィカス・ウンベラータの特徴
フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカ原産のゴムノキ(フィカス・エラアスティカ)の仲間の観葉植物で、大きなハート型の葉と独特の樹形が同時に楽しめむことができます。
葉の大きさは幅20cm、長さ30cm以上にもなります。
その樹形と大きさから存在感がある上に、爽やかな印象を与えるので、お部屋のインテリアとして人気のある観葉植物です。
生育の最低気温は10〜12℃前後と比較的高めの植物ですので、冬には葉を全部落としてしまうこともあります。
しかし、これは枯れてしまったのではありませんので、春になればまた芽吹きます。
フィカス・ウンベラータは耐陰性があるため、明るい室内であれば1年中楽しむことができます。
また、成長期には、挿し木で簡単に殖やすことができます。
フィカス・ウンベラータの育て方
フィカス・ウンベラータ水はけのよい土を好みます。
基本的には日当たりを好みますので、春〜秋にかけては屋外の日向での栽培がおすすめですが、耐陰性もありますので、室内での管理でも問題はありません。
気温10度前後で落葉するが春には新しい葉が出てきます。
日当たり:
フィカス・ウンベラータは基本的に耐陰性のある観葉植物ですが、日光量が不足してくると下葉が落ちたり、樹形が乱れてしまうので、できるだけ明るい場所で育てるようにしてください。
また、冬場は日照不足になりがちなので、日当たりのより窓際など十分に太陽光に当たる場所に移すようにします。
置き場:
フィカス・ウンベラータは強い光を好むため、できれば春〜秋にかけては屋外の日向での管理が望まれます。
ただ、耐陰性が強いので、年間を通して明るい室内でも問題ありません。
置き場所は風通しのよい窓辺がよいでしょう。
冬の間は室内に入れ、寒さをしのいでください。
水やり:
水やりは土の表面が乾いてきたらたっぷり与えてください。
夏場は乾燥しないように毎日水を与え、葉水も与えるようにします。
葉水の与え方は、濡らした布などで葉を拭くか、霧吹きで水をかけます。
また、冬場の水やりは控えめにし、乾燥気味に管理します。
葉がすべて落ちてしまっていても、適度な水やりは必要です。
肥料:
施肥は基本的に春〜秋にかけて緩効性の置き肥を2〜3回与えます。
冬場は特に肥料を与える必要はありません。
植え替え方法と時期:
生長しすぎて根詰まりを起こしそうになってきたら、一回り大きなサイズの鉢への植え替えが必要になります。
一回り大きな鉢に植え替えるか、根を1/3ほどカットして植え替えてください。
剪定やスタイリング:
フィカス・ウンベラータの最大の特徴でもある葉のボリュームを増やしたい場合には、ボリュームを増やしたい場所の葉のある位置で茎をカットします。
カットした先から枝別れして枝が生えてくるので、葉のボリュームをアップすることができます。
また、茎(幹)が1本しかない場合に、枝を殖やしたい場合には、株の先端の天芽を切り取ることにより、枝分かれをさせられます。
生長に合わせ、好みのスタイルにするために何度か繰り返すとよいでしょう。
また、フィカス・ウンベラータは原産地では10mを超す高木ですので、大きく生長し過ぎたら切り戻す必要があります。
それ以上大きくしたくない場合には、梅雨時〜秋の成長期に天芽を切るようにします。
病害虫:
フィカス・ウンベラータに発生しやすい害虫は、葉裏のハダニです。
春から秋にかけて発生しやすくなりますので注意してください。
発生予防のために葉水を与え、発生した場合は薬剤散布で駆除してください。
越冬:
冬を越すためには12〜15℃以上の環境が必要になりますので、暖かな室内に置き、水やりを控えて管理します。
殖やし方:
フィカス・ウンベラータは春〜夏にかけての挿し木で簡単に殖やせます。
挿し木の方法としては、1〜2節つけて天芽を切り取り、切り口の樹液を洗浄します。
切り口を給水した水苔で巻いて、鉢などに1〜2ヶ月の間、置いておきます。
この際、水苔が乾燥しないように管理してください。
新芽が出て発根したら、観葉植物の専用土に植え替えてください。