デュランタの概略
デュランタ
クマヅラ科 常緑広葉樹
【学名】 Duranta Repens
【別名】 ハリマツリ、ジュランカツラ、タイワンレンギョウ
【原産地】 中南米(メキシコ、フロリダ、西インド諸島)
【花期】 7〜9月
【結実期】 9〜10
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 アブラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
デュランタの特徴
デュランタはフロリダやメキシコ、西インド諸島から南アメリカ南部の中南米原産の観葉植物で、36種ほどが確認されています。
デュランタには花を楽しむ品種と葉を楽しむものの2種類の園芸種があります。
花を楽しむタイプの代表的な品種はレペンスで、フロリダやメキシコ、西インド諸島〜ブラジルが原産になります。
1cmほどの小さな紫色の花がかわいらしく、強くはありませんが、芳香もあります。白色の花の咲く品種もあります。
株はよく枝分かれして生長し、自生地では5〜6mほどにもなります。
葉を楽しむタイプの代表にライムがあります。
ライムの葉色はライムイエローをしており、とても鮮やかで人気です。
葉縁はギザギザと切れ込みが入り、斑入りの品種もあります。
こちらも自生地では3〜4m程まで生長します。
デュランタの育て方
日当たり:
デュランタは多少の耐陰性がありますので、暗い室内でもすぐに枯れてしまうということはありませんが、基本的には日当たりを好みます。
日当たりが悪くなると花付きが悪くなってしまいます。
花を楽しみたい場合には、よく日の光に当ててあげる必要があります。
置き場:
年間を通して、できるだけ日の光に当る場所で管理するようにします。
夏の強い直射日光は葉焼けの原因になりますので、夏の間は遮光したり、明るい日陰に置くようにしてください。
冬は暖かい室内に取り込んで管理します。
水やり:
デュランタの水やりは、鉢土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
デュランタの施肥は育生期の春〜秋にかけて、1〜2ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
デュランタは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
植えつける用土は排水性の良いものを使うようにしてください。
鉢底に大きめの赤玉土を敷くと排水性が良くなります。
大きく育てたくない場合は、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えます。
剪定やスタイリング:
デュランタは小鉢〜中鉢で株仕立てにするのが一般的なアレンジですが、大きくなる品種でもありますので、大鉢で株仕立てにすると存在感のあるインテリアプランツにすることができます。
デュランタのお手入れのポイントとしては、伸びすぎたり傷んだ枝は早めに切り戻し、新しいわき芽を出させるようにします。
病害虫:
デュランタの管理において、特に注意が必要な病害虫はありませんが、春〜秋にかけて稀にハダニやアブラムシが発生することがあります。
これらの発生を確認したら、薬剤散布などにより速やかに駆除してください。
越冬:
デュランタはそれほど寒さに強くはありませんので、気温の下がる冬には暖かい室内に取り込んで越冬させる必要があります。
越冬のための最低気温の目安は5℃になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
デュランタは挿し木で殖やすことができます。
挿し木の時期は5〜8月が適期になります。
挿し木用の用土は排水性のよいものを使用するようにします。