フィットニアの概略
フィットニア
キツネノマゴ科 常緑多年草
【学名】 Fittonia verschaffeltii
【別名】 アミメグサ
【原産地】 南米アンデス山脈
【花期】 9〜10月
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 15℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 カイガラムシ
【育てやすさ】 普通
フィットニアの特徴
フィットニアは南米大陸のペルー〜コロンビアにかけてのアンデス山脈原産の熱帯性の観葉植物です。
フィットニアの最大の特徴は葉に入る網目状の模様で、その姿から別名、アミノメグサとも呼ばれます。
網目模様の模様は葉の葉脈が白や赤色をしているためで、その色によってベニアミメグサとシロアミメグサに分けられます。
また、葉の大きくならないシロアミメグサ'ミニマ'などの品種も近年人気でよく出回っています。
フィットニアの育て方
フィットニアは熱帯性の観葉植物ですので、高温多湿を好みます。
日当たり:
フィットニアは耐陰性があるので暗い室内でも枯れることはありませんが、基本的には日当たりを好む性質があります。
ただし、強い直射日光が当ると葉焼けを起こしてしまうことがあります。
置き場:
フィットニアは高温多湿を好むので、できるだけそのような環境で管理するようにし、直射日光を避けた半日陰に置くようにします。
寒さには弱いので、気温が下がり始めたら屋内に取り込み暖かい環境で管理するようにします。
水やり:
フィットニアの水やりは鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
水やりの際は鉢土を覆っている葉を除けて、直接、鉢土に水やりします。
冬の間は水やりを控え、かなり乾燥気味に管理します。
葉水を与え湿度を保つとよいでしょう。
葉がしおれたようになっていても、根がダメージを受けていなければ空中湿度を高くしてあげると元気を取り戻します。
肥料:
フィットニアの施肥は、育生期の春〜秋にかけて2ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
フィットニアは生長して株と鉢のバランスが悪くなったり根詰まりし始めたら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は6〜7月が適期になります。
剪定やスタイリング:
フィットニアは比較的小さな葉が密集し、模様が細かいので、ミニ観葉〜小鉢ぐらいで仕立てるとかわいく仕上がります。
大きく育てる場合には、茎をだらしなく伸ばして育てるよりも、頻繁に刈り込んでこんもりと仕上げた方が似合います。
また、葉が密集するのでテラリウムや寄せ植えの根締めとして利用されることもあります。
ただし、茎が這うように伸び葉が密集するのですが、屋外では寒さに耐えられないのでグランドカバーには使えません。
フィットニアをこんもりと仕立てるには、茎が伸びたら摘心をし、わき芽をたくさん出させるようにします。
また、株の真ん中が蒸れてしおれたり、スカスカになりやすいので、そのような場合には摘心した茎を中心に挿し木するようにすると葉が密集した、こんもりとした草姿を維持することができます。
乾燥や過湿で茎葉がダメージを受けた場合には、傷んだ部分を取り除きますが、ダメージがひどい場合には株分けをしたり、元気な茎を使って挿し木し、株を再生させます。
病害虫:
フィットニアの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてカイガラムシの発生になります。
越冬:
フィットニアは寒さには弱いので、越冬のためには株を暖かい室内に取り込む必要があります。
越冬のための最低気温の目安は15℃になります。
水やりは控えめにし、かなり乾燥気味に管理します。
霧水を葉に与える程度で十分です。
殖やし方:
フィットニアは挿し木により殖やすことが出来ます。
挿し木の時期は6〜7月が適期になります。