ヘリコリアの概略
ヘリコニア
バショウ科 常緑低木
【学名】 Heliconia
【別名】 ロブスタークロー、ロストラタ、ロストラータ
【原産地】 南米、ペルー、アルゼンチンなど
【花期】 5〜8月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 なし
【最低温度】 10℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
ヘリコリアの特徴
ヘリコニアはトロピカルな見た目が人気の観葉植物で、切り花としてもよく利用されています。
ヘリコニアにはいくつかの種類があり、大別すると花の美しい種類と葉の鑑賞に向く品種に分けられます。
花の観賞用の品種としては、花が力二の爪のような特徴的な形をしているヘリコニア・ロストラータや、少し花が小型となる種類のヘリコニア・プシタコルムなどが広く流通しています。
もう一方、葉を観賞するタイプのものには、赤の葉柄が美しいヘリコニア・インディカ 'スペクタビリス’などがあります。
これらは花が咲きにくく、咲いたとしても花の観賞価値はあまりありません。
どちらのタイプのヘリコリアも、その原産地からも予想がつく通り夏の高温多湿は好みますが冬の寒さには弱いのが特徴なので冬は室内に取り込んで管理するようにしてください。
成生期は生育がよいので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりし、冬は水やりを控え乾燥気味に育てると冬越しがしやすくなります。
ヘリコリアの育て方
日当たり:
ヘリコリアは基本的には日当たりを好む性質があります。
置き場:
ヘリコリアは年間を通じて日当たりのよい場所に置くようにします。
水やり:
ヘリコリアの水やりは春〜秋の期間は鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。
夏場には毎日与えるようにしてください。
多湿状態を好みますので、湿度を保つために葉水も行うようにします。
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理するようにしてください。
肥料:
ヘリコリアの施肥は育生期の春〜秋にかけて、緩効性の化成肥料を2ヶ月ごと置き肥してあげるようにします。
植え替え方法と時期:
ヘリコリアは生長して根詰まりを起こしたり、株が古くなったら植え替えをしてあげる必要があります。
植え替えの適期は、春〜夏にかけての高温期に行います。
鉢から取り出した株は古い土を落とし、痛んだ手を取り除き、新しく清潔な観葉植物の専門用土などで植えます。
株を大きくしたくない場合には、根を1/3ほどカットするか、子株がでているようなら株分けをしてサイズを維持します。
剪定やスタイリング:
ヘリコリアは縦にすらっと伸びる観葉植物ですので、高さのある鉢に植えることにより、トロピカルな雰囲気をよりいっそう演出することが出来ます。
また、葉先が枯れたり色が悪くなったりした場合には、早目にその葉を取り除く必要がありますが、その部分だけをカットしても問題ありません。
病害虫:
ヘリコリアを育てるのに当たって注意が必要な病害虫は春〜秋にかけてのカイガラムシやハダニ、アブラムシになります。
これらの発生を見つけた場合には、すぐに薬剤散布などにより防除します。
越冬:
ヘリコリアは耐寒性がありませんので、越冬のためには暖かい室内に取り込んで管理してあげる必要があります。
越冬のための最低気温の目安は10℃になります。
殖やし方:
ヘリコリアは春〜夏にかけて株分けで殖やすことが出来ます。