アグラオネマの概略
アグラオネマ
サトイモ科 常緑広葉低木
【学名】 Aglaonema
【別名】 グッドラック
【原産地】 マレーシア、タイ、フィリピン
【花期】 種類により異なる
【結実期】 開花後
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 10℃
【乾燥】 弱い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け、実生
【病害虫】 カイガラムシ
【育てやすさ】 普通
アグラオネマの特徴
アグラオネマはマレーシア〜シンガポールの熱帯アジア原産で多くの種類があり、約50種ほどが確認されています。
大きく分けて株立ちする品種と匍匐性の品種がありますが、葉模様に特徴があります。
多くは細長い葉がまとまってたくさん広がり、柔らかい雰囲気が人気で、古くから海外でも親しまれてきた観葉植物です。
熱帯アジア原産からも分かる通り、高温多湿を好みます。
コンムタツム
コンムタツムは株立ちするタイプの代表的な品種で、マレーシア〜フィリピンが原産になります。
葉は濃い緑色で、銀緑色の模様が特徴で、樹高50cm程まで生長します。
シルバー・クィーン
シルバークィーンは爽やかなイメージが人気の品種です。
銀緑色のベースに鮮やかな緑の模様が美しく、多くの葉がまとまって広がります。
コスタツム
コスタツムは匍匐性の品種の代表で、マレー半島原産です。
緑色のベースの葉に白色の斑点がかわいらしく人気です。
パロット・ジャンクル
パロット・ジャングルは匍匐性の品種で、樹高が低いため寄せ植えに向いています。
葉の薄い緑色と暗い緑色のコントラストが人気です。
アグラオネマの育て方
日当たり:
アグラオネマはある程度の耐陰性はありますが、基本的には日当たりを好みます。
直射日光は葉焼けの原因になりますので避けるようにします。
置き場:
アグラオネマは日陰でも枯れることはありませんが、暗すぎる場所では節間が間伸びして樹形のバランスが崩れてしまいます。
また、真夏の強い日差しに直接当てると、葉焼けの原因となりますので、半日陰に置くのが最適です。
また、寒さには弱いので暖かい室内で管理するようにしてください。
水やり:
アグラオネマの水やりは春〜秋にかけては、鉢土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
また、多湿を好む性質がありますので、空中湿度を保つためにもこまめに霧吹きなどで葉水を与えるのもおすすめです。
特に、夏や冬のエアコンの入った乾燥しやすい部屋では必須です。
冬は越冬のために水やりを控え、乾燥気味に管理します。
肥料:
アグラオネマの施肥は生育期の春〜秋にかけて、緩効性の化成肥料を2〜3ヶ月おきに置き肥として与えます。
日陰で管理している場合は肥料を少なめにするようにしてください。
多肥になると株が間伸びしてしまいます。
植え替え方法と時期:
アグラオネマは生長が早く、すぐ生長して根詰まりを起こしてしまいますので、概ね2年ごとに植え替えが必要になります。
植え替えの時期は育生期の春〜初夏にかけてが適期になります。
植え替えの際は根鉢についた古土を落とし、傷んだ根を取り除き、一回り大きな鉢に清潔な観葉植物の専門用土などで植え付けます。
大きくしたくない場合には株分けや根を1/3ほどカットし、地上部を切り戻して同じ(大きさの)鉢に植えます。
元気な株をキープするためには、植え替えの際に挿し木をし、株を少しずつ更新するようにしてください。
剪定やスタイリング:
アグラオネマは葉がまとまり、優しく葉が立ち上がるのが魅力なので、中鉢で葉をたくさん茂らせると見た目よく仕立てられます。
大鉢仕立ても迫力があり人気ですが、水分不足になりがちですので、水やりなどの水管理には注意するようにしてください。
病害虫:
アグラオネマの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシの発生になります。
カイガラムシの発生を見付けた場合には、薬剤などで防除します。
越冬:
アグラオネマは耐寒性がありませんので、冬の間は暖かい室内に取り込むようにしてください。
夜間の気温の低下にも注意するようにしてください。
冬越しのための最低温度の目安は10℃になります。
殖やし方:
アグラオネマは春〜秋の育生期にかけて、株分けや挿し木により殖やすことができます。
また、結実した場合には実生により殖やすこともできます。
果肉を取り除き、種をよく乾かしてから土に埋めます。