ネペンテスの育て方
ネペンテスは高温多湿を好む植物です。
反対に寒さと乾燥には弱いので注意するようにしてください。
乾燥した環境でネペンテスを育てると、袋が枯れてしまうことがあります。
ネペンテスは生長して株が大きくなってくると、補虫袋の付きが悪くなったり、色や模様が薄くなってきます。
このような場合には切り戻しなどをで株を更新が必要になります。
また、袋のつく葉の先端を頻繁に触ったりしていると、補虫袋がつきにくくなってしまいますので、注意してください。
日当たり:
ネペンテスは基本的には日当たりを好む性質があります。
ただし、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまう原因になるので、避けるようにしてください。
置き場:
ネペンテスは日当たりのよい場所に置くようにしてください。
ただし、直射日光は避けるようにします。
特に真夏の強い日差しは危険ですので、遮光するか、明るい日陰で管理するようにしてください。
大きな木からの木漏れ日が当たるような場所が自生地での環境です。
ネペンテスは寒さに弱いので、越冬のためには、気温が下がり始める秋には室内に取り込むようにします。
水やり:
ネペンテスは年間を通してたっぷりと水を与え、鉢土を乾かさないように管理します。
エアコンなどで乾燥しやすい室内での管理の場合には、葉水により空中湿度を高めるのも効果的です。
前述の通り、ネペンテスは乾煙しすぎると補虫袋が枯れてしまうので、水を切らさないように注意してください。
肥料:
ネペンテスの施肥は春〜秋にかけて、2〜3ヶ月おきに緩効性の化成肥料を置き肥として与えます。
屋外などで管理している場合には補虫袋で虫を捕獲し、その虫を溶かして養分を吸収するので施肥は控えめで十分です。
肥料を与えすぎると捕虫袋がつかなくなるので注意してください。
植え替え方法と時期:
ネペンテスの植え替えの適期は5〜6月になります。
ネペンテスは高温多湿の環境を好みますので、保水性をよくするためにも水苔を使って植えます。
植え替えの手順は下記の通りです。
鉢から株を抜き、根の周りの水苔を1/3ほど落とします。
この際、傷んだり腐ったりしている水苔があれば取り除くようにします。
その後、残った水苔の周りに新しい水苔を撒き、鉢に植え付けえます。
土で植え替える必要はなく、水ゴケのままで育てることができます。
剪定やスタイリング:
ネペンテスは株が生長して茎が伸び、枝数が増えてくると補虫袋がつきにくくなってしまいますので、袋を多く付けさせたい場合には、切り戻しが必要になります。
切り戻しは株元から5節ぐらいの長さでカットして行います。
株元から新芽が出ているようでしたら、そちらを残し、大きくなった方の茎は思い切ってカットしてもよいでしょう。
新芽の方が色や形のよい補虫袋がつきます。
切り戻しのタイミングは5〜6月初旬が適期になります。
病害虫:
ネペンテスの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシの発生です。
乾燥すると発生しやすくなるので、葉水などで予防するとよいでしょう。
発生を確認したら、早急に薬剤散布しなどにより駆除してください。
越冬:
ネペンテスは寒さに弱いので冬は必ず室内に取り込むようにします。
気温が下がり始める秋から、早めに取り込むのがおすすめです。
室内に取り込んだら、なるべく日の光の当たる場所に置き、暖かい環境で管理するようにしてください。
冬越のための最低気温の目安は10℃以上です。
殖やし方:
ネペンテスは6〜8月の高温期に挿し木によって殖やすことが出来ます。
挿し木の簡単な手順は下記になります。
@ 挿し木用の枝を株から2節ほど切り取ります。
A カットした挿し木は、上に葉を1枚残し、下葉は落とします。
B この挿し木の下の節の周りに湿らせた水苔を巻き、 そのまま鉢に植え付けます。
C 挿し木の明るい日陰に置き、葉水を与えて管理するようにします。
発根したら通常の管理に戻します。