セダムの概略
セダム
ベンケイソウ科 常緑多年草(多肉植物)
【学名】 Sedum
【別名】 マンネングサ
【原産地】 北半球の温帯〜熱帯
【花期】 8〜9月
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0℃
【乾燥】 強い
【肥料】 液肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 加湿による根腐れ
【育てやすさ】 簡単
セダムの特徴
セダムは北半球の世界各国に分布する多肉質の多年草で、寄せ植えやグランドカバーなどさまざまな楽しまれ方をしています。
種類豊富な観葉植物で、500種類以上の仲間の品種があることが確認されています。
セダムは夏〜秋(8〜9月)にかわいらしい小さな球形の花を咲かせます。
セダムは鉢植えとして楽しむ事もありますが、お庭の花壇のグランドカバーとしたり、寄せ植えのベース、ブロックや流木や岩石に植え付けたりと、さまざまな楽しみ方があります。
ヨーロッパでは伝統的にセダムを絵画のように植えつけて楽しむタペストリーガーデンが人気があります。
近年の日本では上記のヨーロッパの庭園デザインを取り入れたり、地球温暖化対策としてのビルなどの屋上緑化に利用するなど、その利用の幅と人気が高まってきています。
セダムの育て方
セダムは多肉質植物ですので乾燥には強いのですが、それだけでなく、耐寒性や耐陰性もありますので育てるのが簡単です。
基本的な育て方としては、日当たりのよいところで管理し、水やりは控えめにします。
日当たり:
耐陰性はありますから、置き場所は選びませんが、基本的には日当たりのよい場所を好みます。
置き場:
年間を通じて日当たりがよく、乾燥気味の場所が最適になります。
水やり:
セダムは多肉質植物ですのでやや乾燥気味に管理するようにしますが、水やりの目安としては春〜秋は1回/週、冬は1回/月になります。
屋外で管理している場合には、冬の間は水やりの必要はありません。
肥料:
セダムの施肥は春〜秋の育生期に即効性の液肥を1〜2ヶ月ごと与えます。
植え替え方法と時期:
セダムは株が成長し根詰まりし始めたら植え替えが必要になります。
根の成長が遅いので2〜3年の間は根詰まりを心配する必要はありませんが、植え替えの際にはサボテンの専用土を使うのがおすすめです。
剪定やスタイリング:
セダムは小さいので、単体で鉢植えにしてもあまり存在感がありませんので、流木や岩石、プロックなどに植えることで存在感を出すことが出来ます。
流木などに穴を開け、そこに少しだけサポテン用の土を入れセダムを植え付けます。
長さに余裕があれば、何個も穴を開け、別の種類を植えるのもよいでしょう。
また、お庭にタペストリーとして植え付ける以外にも、木箱などを利用することで、ミニタペストリーを楽しむ事が出来ます。
まず木箱にサポテンの専門用土を敷き、いろいろな品種のセダムを並ぺます。
好みのデザインに仕上がったらカラーサンドで土を覆い、風通しのよい日陰で管理するようにします。
1ヶ月ほどで根が張るので普通の管理に戻します。
その他、ハンギングタブローとしても多くアレンジされています。
ハンギングタブローは水苔などの植え込み材がついた板などに、セダム類を絵のように植えつけで楽しむ仕立て方のことで、専用資材を購入すれば簡単に実践できます。
植え方は、市販のハンギンクタプロー用の植え込み材を十分に給水させ、切り口を乾煙させて好みのセダムを挿していきます。
病害虫:
セダムは害虫はあまり心配する必要はありませんで、根詰まりや過湿による根腐れに注意するようにしてください。
越冬:
セダムは耐寒性がありますので、霜や雪の被害さえなければ屋外でも越冬が可能です。
冬越しのための最低気温の目安は0℃です。
殖やし方:
セダムは春〜秋の生育期にかけて挿し木や株分けで殖やすことが出来ます。
挿し木の方法は下記の手順になります。
伸びている茎を5cmほどでカットし下葉を落とします。
挿し穂は切り□をしっかりと乾燥させて、サボテンの専門用土などの清潔な土に5mmほどの深さに挿します。
落とした下葉も土の上に置いておくと発根します。