ブラジルヒメヤシの概略
ブラジルヒメヤシ
ヤシ科 常緑広葉樹
【学名】 Microcoelum
weddellianum
【別名】 クロコエルム
【原産地】 ブラジル
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 3℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け、実生
【病害虫】 特になし
【育てやすさ】 普通
ブラジルヒメヤシの特徴
ブラジルヒメヤシはブラジル原産のヤシ類で、ヤシの中ではあまり大きくならない矮性種で生長しても2mほどにしかなりません。
葉は羽状葉でが1mほどまで生長し、細長い葉が両側に広がり、葉はアーチ状に反る姿が涼しげで美しく人気です。
ブラジルヒメヤシは葉がまとまって、自然と樹枝が整うので観葉植物として人気に品種です。
空間にトロピカルな雰囲気を加えたいときにおすすめの観葉植物です。
ブラジルヒメヤシの育て方
日当たり:
ブラジルヒメヤシはその原産地からも想像できる通り、基本的には日当たりを好む性質があります。
置き場:
ブラジルヒメヤシは日当たりを好むので、よく日の当る場所で管理します。
ただし、普段室内で管理している株を急に外に出すと、特に真夏の強い直射日光は葉焼けの原因となりますので注意します。
また、冬は早めに室内に取り込んでください。
水やり:
ブラジルヒメヤシの水やりは、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
冷暖房などで乾燥しやすい室内に置いている場合には、こまめに葉水を与え空中湿度を維持するようにしてください。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
ブラジルヒメヤシの施肥は育生期の春〜秋にかけて、2〜3ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
ブラジルヒメヤシは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
大きく育てたくない場合は、植え替えの際に2〜3等分の株分けしたり、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えます。
剪定やスタイリング:
ブラジルヒメヤシは小さいときから形が整うので、ミニ観葉〜小鉢でも楽しむ事が出来ますが、すぐに大きく生長してしまします。
中〜大鉢仕立てにする場合には、大きく育って葉を広げますので十分にスペースのある場所に置くようにしてください。
ブラジルヒメヤシのお手入れは、生長に伴い葉に元気がなくなってくるので、下葉からしおれたり枯れたりし始めたら取り除くようにします。
茎が密集して蒸れたりすると茎がダメージを受け黒くしおれたり、腐ったりすることがありますので、その場合にはダメージを受けた茎を取り除いて元気な株だけで再生させます。
病害虫:
ブラジルヒメヤシの管理において特に注意が必要な病害虫はありませんが、ハダニやカイガラムシが発生することが稀にあります。
越冬:
ブラジルヒメヤシはそこそこの耐寒性がありますので、温帯地方であれば日本でも屋外で越冬させることが可能です。
しかし、原産地からも分かる通り、基本的には熱帯性の植物なので気温が下がり始めたら暖かい室内に取り込んで管理する方が無難です。
冬越しに必要な最低気温の目安は3℃以上になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
ブラジルヒメヤシは株分けや実生により殖やすことができます。
株分けの時期は5〜8月、種まきの時期は3〜5月が適期になります。