アロエの概略
アロエ
ツルボラン科 常緑多肉植物
【学名】 Aloe
【別名】 キダチロカイ
【原産地】 南アフリカ
【花期】 6〜2月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 強い
【最低温度】 0℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け、挿し木
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 簡単
アロエの特徴
アロエは健康植物としても人気がありますが観葉植物としても人気で、南アフリカを中心とした熱帯〜亜熱帯地方に分布する多肉植物です。
アロエには多くの種類があり、約500種ほどが確認されています。
茎のないものや高さが20m以上になるものまで、様々な種類があります。
日本では葉の縁にトゲがあり、冬にオレンジ色の花をつけるキダチアロエが古くから親しまれています。
また、キダチアロエやアロエベラ肉厚の葉の中はゼリー状になっており、健康食品として食べたり、飲み物や塗り薬、化粧品の原料として利用されます。
医薬品としてはさまざまな効能が知られており、「医者いらず」とも呼ばれて、民間薬としても利用されます。
キダチアロエは小〜大鉢まで、さまざまな大きさで楽しむ事が出来ますが、暖かい地城では地植えにすることも可能です。
アロエ・ベラは幹が立ち上がらず、葉がロゼット状につく種類で、大株にすると存在感のあるインテリアプランツとなりますが、葉模様に特徴のあるものはミニ観葉にして、他の多肉植物などと混植するのも人気があります。
アロエ・ベラは薬用種としても人気で、表皮を取り除いたゼリー状の葉肉は、キダチアロエよりも苦みが少なく食べやすいといわれます。
アロエには他にもさまざまな種類が市場に出回っており、美しい葉模様が特徴のチヨダニシキ、葉が短く棘が大きいフヤジョウ、その他、花を楽しむ種類のものなど、好みによって選ぶことが出来ます。
アロエの育て方
アロエに花を咲かせるためには、株を大きく育てる必要があります。
アロエを大きく育てるためには日光管理が必要になります。
越冬温度が低いと花芽がつかなくなってしまうこともあるので、暖かい室内で管理するようにした方がよいでしょう。
冬〜春にかけて花芽をつけるため、外で越冬させる場合には、霜や雪に注意し、寒さで凍らせないように注意してください。
日当たり:
アロエはその原産地からも分かる通り、基本的には日当たりを好みます。
年間を通して日当たりのよい場所に置いてあげるようにします。
置き場:
アロエは多少の耐陰性があり、日当たりが悪くても枯れることはありません。
しかし、節間の詰まった丈夫な見栄えのする株に育てたい場合には、できるだけ直射日光に当てて育てるようにします。
真夏のの直射日光は、夏の高温と重なって乾燥がはげしくなるので、遮光するようにします。
耐寒性は強いので、霜よけをすれば屋外でも越冬可能です。
水やり:
アロエの水やりは春〜秋の育生期にかけては鉢土が乾いたら与えます。
アロエは水やり過多により過湿状態にしまう失敗が多いので注意します。
葉に水分をたっぷりと蓄えていますので、鉢土が乾いて白っぽくなったら与えるようにします。
冬の間は寒さに耐えるように、更に乾かし気味に管理します。
肥料:
アロエの施肥は育生期の春〜秋にかけて、緩効性の化成肥料を2〜3ヶ月おきに置き肥します。
ただし、アロエは生育旺盛ですので、肥料を与えると、適量でも大きすぎるぐらいにどんどん生長します。
あまり大きく育てたくない場合には施肥を控えめにするとよいでしょう。
植え替え方法と時期:
アロエは生長しすぎて根詰まりし、鉢の底から根が見え出したら植え替えが必要になります。
植え替えは育生期の春〜秋の間に行うようにします。
剪定やスタイリング:
アロエは生長しすぎると、茎が伸びて下葉が落ち始め、バランスが悪い姿になってしまいますので、切り戻しなどにより株を再生する必要があります。
手順は下記になります。
長くだらしなく伸びすぎてしまった茎の上部の元気な部分を切り取ります。
再生用に脇から出た子株をカットして利用してもよいでしょう。
カットした茎は日陰において、切リロを乾燥させます。
しっかり乾かしておかないと、植えた際に多湿により腐ってしまう原因になるので注意してください。感想は3〜4週間が目安です。
乾燥させている間に根が出てくることがありますが、特に問題はありません。
切り□が乾いたら、観葉植物用の清潔な専門用土に挿します。
すぐには水やりをせず、1〜2週間ほど待ちます。
病害虫:
アロエを育てる植えで注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシやアプラムシになります。
発生した場合には薬剤散布などにより防除してください。
越冬:
アロエは耐寒性がありますので、霜や雪に十分注意さえすれば暖かい地方であれば屋外でも越冬できます。
越冬のための最低気温の目安は0℃になります。
殖やし方:
アロエは春〜夏の育生期にかけて、挿し木や株分けで殖やすことが出来ます。
挿し木をカットした際には、日陰に干して十分乾燥させてください。
詳しくは前述のスタイリングの切り戻しの部分を参照ください。