フィロデンドロン・セロームの概略
フィロデンドロン・セローム
サトイモ科 常緑多年草
【学名】 Philodendron selloum
【別名】 フィロデンドロン・セロウム、ヒトデカズラ
【原産地】 ブラジル、パラグアイ、南米の熱帯雨林地方
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け、挿し木
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 簡単
フィロデンドロン・セロームの特徴
フィロデンドロン・セロームは大きく切れ込みの入ったトロピカルな葉とワイルドな気根が特徴の人気の観葉植物です。
茎の頂部から何本も葉を出しますが、落葉すると、その跡が模様のようになって残るのも人気の理由のひとつです。
葉が大きく形も特徴的で、色が濃く、半日陰でもよく育つので、オブジェとしてお部屋のアクセントにもなりますし、トロピカルなイメージの演出に役に立ちます。
フィロデンドロン・セロームは自生地では大木に寄り添って太い茎を立ち上げ、多くの気根を伸ばしながら、数メートルの高さまで成長します。
葉の形がヒトデのような形をしていることから、別名、ヒトデカズラとも呼ばれます。
フィロデンドロン・セロームの育て方
フィロデンドロン・セロームは日当りの良い場所に庭植えにすると、ワンシーズンで大きく育てることができます。
セロームは日照不足や栄養不足、病害虫の被害に遭うと、葉の色が悪くなってしまいます。
また、日当り部族になると葉が垂れ下がってきてしまいます。
垂れ下がった葉は切り落として、日当りの良い場所に移してください。
日当たり:
フィロデンドロン・セロームは耐陰性はありますが、日当りを好みます。
置き場:
フィロデンドロン・セロームは年間を通して明るい場所に置くようにします。
直射日光は葉焼けの原因になるので避けるようにしてください。
水やり:
フィロデンドロン・セロームは乾燥にも強いので、あまり水やりをしなくても枯れることはありませんが、基本的には水をたっぷりと与えるようにしてください。
春〜秋にかけては鉢土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
夏場は毎日与えるぐらいでもかまいません。
エアコンなどで空気の乾燥する場所では葉水も与えると、害虫の予防にもなります。
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
フィロデンドロン・セロームの施肥は、春〜秋の生育期にかけて緩効性の化成肥料を2ヶ月ごと置き肥します。
植え替え方法と時期:
フィロデンドロン・セロームは生長しすぎて根詰まりしたり、鉢と地上部のバランスが悪くなってきたら植え替えが必要になります。
剪定やスタイリング:
フィロデンドロン・セロームが大きく生長しすぎた際に、大きさを保ちたいなら植え替えの際に切り戻しが必要です。
切り戻しは気根が出ているイモの部分を、上の方に2〜3本の気根を残してカットします。
カットしたイモの部分を新しい土で植え直します。
葉のある上部が重たくてバランスが悪い場合には支柱を立てて固定します。
気根は土の中に埋めるようにしてください。
1ヶ月ほどで新芽が出たら支柱を外しても大丈夫です。
病害虫:
フィロデンドロン・セロームを育てる植えで注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシやハダニの発生です。
発生を確認したら薬剤などで防除してください。
乾燥しやすい場所に置いている場合には、葉水を与えたり、湿った布で葉を拭くことにより予防になります。
越冬:
フィロデンドロン・セロームは見た目には似合わず耐寒性が強いので、凍らない程度の環境であれば屋外でも越冬は可能です。
殖やし方:
フィロデンドロン・セロームは生育期の春〜夏にかけて、挿し木や株分けで殖やすことができます。