チランジアの概略
チランジア
パイナップル科 常緑多年草
【学名】 Tillandsia
【別名】 エアプランツ
【原産地】 アメリカ大陸全般
【花期】 3〜6月
【結実期】 −
【耐陰性】 強い
【耐寒性】 少しある
【最低温度】 3℃
【乾燥】 やや強い
【肥料】 液肥
【殖やし方】 株分け
【病害虫】 特になし
【育てやすさ】 簡単
チランジアの特徴
チランジアはアメリカ合衆国〜南アメリカ大陸まで広い範囲に分布するエアプランツと同じ種類の植物で、かわいらしく管理が容易であるため観葉植物として人気です。
チランジアは細長い葉を4方に伸ばし、中心から花穂を上に伸ばし、その先に色鮮やかな花を咲かせます。
根が貧弱なため樹木の幹や岩などに着生して自生し、空気中の水分を吸収して生長します。
チランジアにはいくつかの種類がありますが、代表的な人気の品種とその特徴を下記に簡単に紹介します。
キネア
エクアドル原産で代表的なチランジアの品種。
花穂はへら状でピンクから赤色で花弁は紫色でかわいらしい品種。
キアネア
よく出回っているチランジアの品種で、へら状の花穂が鮮やかなピンク色と赤色に咲く。
ストリクタ
人気のある品種のひとつで、細い緑色の葉と薄い赤の花穂が特徴。
明るい日陰で管理するようにします。
テヌイフォリア
葉が太くどっしりとした雰囲気が人気に品種。
他の品種に比べて葉は太く、花穂は紫色になる。
チランジアの育て方
日当たり:
チランジアは耐陰性がありますので、暗い室内でも枯れてしまうということはありません。
置き場:
チランジアは空中の水分を吸収して生長しますので、湿気のある場所では管理が楽になります。
また、耐陰性がありますが、品種によっては明るい日陰で管理する必要があるものもあります。
冬は暖かい室内に取り込んで、明るい場所で管理します。
水やり:
チランジアの水やりは、霧吹きなどで葉水を与える程度で十分です。
水を与えすぎると葉の表面の白い粉を流してしまうので注意が必要です。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
チランジアの施肥は育生期の春〜秋にかけて、2〜3週間ごとに即効性の液体肥料を与えます。
植え替え方法と時期:
チランジアは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
植え替え用土は観葉植物の専門用土などを使い、鉢底に大きめの赤玉土を敷くと排水性を良くできます。
大きく育てたくない場合は、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えます。
剪定やスタイリング:
チランジアは小鉢やミニ観葉で株仕立てにするのが一般的なスタイルです。
他の植物と寄せ植えにも出来ますが、育生環境が似たものを探すのはなかなか大変です。
病害虫:
チランジアの管理において、特に注意が必要な病害虫はありません。
越冬:
チランジアは多少の耐寒性がありますので、越冬のためには、気温が下がり始めたら暖かい室内に取り込む必要があります。
越冬のための最低気温の目安は3℃になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
チランジアは株分けで殖やすことができます。
株分けの時期は5〜8月が適期になります。