クラリネルビウムの概略
クラリネルビウム
サトイモ科 常緑多年草
【学名】 Anthurium clarinervium
【別名】 クラリネビューム、クラリネビウム、アンスリウム・クラリネルビウム
【原産地】 メキシコ
【花期】 8〜10月
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 なし
【最低温度】 10℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け、取り木
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 難しい
クラリネルビウムの特徴
アンスリウムは熱帯地方を中心に600種類以上も園芸種があり、広く親しまれている観葉植物です。
その中でもクラリネルビウムは、鑑賞価値が高く人気があります。
クラリネルビウムの葉は丸みのあるハート型をしており、葉色はビロード状の光沢があり、その中に銀白色の網目模様が映えます。
花も咲きますが、花より葉を楽しむ種類のアンスリウムです。
クラリネルビウムの育て方
クラリネルビウムはせっかくの葉が白っぽくなってしまうことがありますが、これはハダニか葉焼けが原因と考えられます。
ハダニの場合は葉を水で洗い流したり、濡らした布巾で拭き取った後、ハダニ用の殺虫剤を散布するなどし、防除してください。
葉焼けの場合には、光が強すぎることが原因です。
その場合には直射日光を避け、明るい日陰に移勣させてください。
日当たり:
クラリネルビウムは耐陰性があり、育てる場所をあまり選ばないので、比較的、管理が簡単な観葉植物になります。
前述の通り、光が強すぎると葉焼けを起こしたり、逆に、光が弱すぎると葉色が悪くなってしまいます。
置き場:
クラリネルビウムは直射日光を嫌い、耐陰性があるので室内で管理するのが適しています。
春から秋にかけては屋外においても問題ありませんが、直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうので、明るい日陰に置くようにしてください。
水やり:
クラリネルビウムの水やりは鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。
高温多湿を好む植物ですので、真夏は毎日与えるようにします。
冬場の水やりは控え、乾燥気味に管理してください。
また、葉水を頻繁に与えたり、湿った布で葉を拭いたりしてあげると、美しい葉を保つことができます。
ただし、鉢内が過湿になりすぎると根腐れを起こすので注意も必要です。
肥料:
クラリネルビウムの施肥は春から秋にかけて、緩効性の置き肥を2ヵ月ごと与えるようにします。
植え替え方法と時期:
クラリネルビウムの植え替えの際には、水苔が根に絡みついていますので、根を切らないように注意しながら、出来るだけ取り除いてください。
植える際には根をほぐし、新しい水苔を巻いてから、清潔な専門用土で植付けるようにします。
剪定やスタイリング:
クラリネルビウムは成長すると、茎が伸びて株の丈が長くなり、下葉が落ちてバランスが悪くなってしまう傾向があります。
このような場合には取り木をしてバランスを整えます。
取り木の方法としては、種と茎の境界の部分に吸水させた水苔を巻き、ビニールを巻いて、下をきつく、上をゆるく縛ります。
根がビニールの中に見えてきたら、観株から切り難し、根に水苔を巻いて植え付けてください。
病害虫:
クラリネルビウムが注意しなければならない病害虫は、春から秋にかけてのハダニとカイガラムシの発生になります。
越冬:
クラリネルビウムは元来、熱帯性の植物ですので、越冬には最低でも10℃は必要になります。
そのため冬場の水やりは控えめにして、室内の暖かい場所で管理します。
殖やし方:
クラリネルビウムは株分けか取り木で殖やすことが出来ます。
時期としては梅雨から夏にかけてが適期になります。