カラテアの概略
カラテア
クズウコン科 常緑低木
【学名】 Calathea
【別名】 クロカタ、マコヤナ、ゴシキヤバネショウ、ランキフォリア
【原産地】 中〜南米にかけての熱帯アメリカ
【花期】 4〜7月(クロカタ)
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 12℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 ハダニ、カイガラムシ
【育てやすさ】 普通
カラテアの特徴
カラテアは中南米の熱帯地方原産の種類が豊富な観葉植物で、100種類以上があることが確認されています。
カラテアの最大の特徴は、その個性的な葉の模様で、ユニークな葉の模様は抜群の存在感があります。
また、葉裏の色は種類により異なるのも特徴です。
マコヤナ
ブラジル原産で5色の模様のある楕円形の葉をたくさん出します。
葉の裏も同じ模様が入りますが、色は紫紅色になります。
この模様から「ゴシキヤバネショウ」とも呼ばれます。
ランキフォリア
ランキフォリアは葉が細長く波打っているのが特徴で、葉裏は紫紅色になります。
クロカタ
深い緑色の葉に薄緑色の模様が入り、葉が波打ちます。
葉裏は濃い紅紫色で、オレンジ色の花は美しく鑑賞価値があります。
カラテアの育て方
カラテアは高温多湿を好むので、葉水などにより空中湿度を高く保って管理するようにしてください。
日当たりや水分が不足すると葉の模様や斑が薄くなりますので、その場合は管理環境を見直す必要があります。
日当たり:
カラテアは適度の耐陰性がありますので、日陰にも耐えますが、長期間、暗い場所に置いておくと葉の色が黄色っぽくなってしまいます。
また、真夏の直射日光など、日当たりが強すぎる場合には葉焼けを起こしてしまいます。
置き場:
カラテアの置き場所は室内の半日陰の場所が最適です。
レースのカーテンごしに日が当たるような場所に置くようにします。
また、乾燥にも弱いので冷暖房の風が直接当たるような場所は避けるようにしてください。
水やり:
カラテアの水やりは生長期である春〜秋にかけては、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
また、多湿を好む性質がありますので、霧水を与えることにより空中湿度を保つようにしてください。
乾燥し過ぎになると葉の模様が薄くなったり、葉先が枯れてしまいます。
葉が丸まり始めたら水分不足というサインです。
肥料:
カラテアは葉をたくさん出しますので、新葉が出始めたらたくさんの養分が必要になります。
そのため、育生期の春〜秋にかけて2ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
それでも栄養分が足りない様でしたら、即効性の液体肥料を2〜3週間ごとに与えて様子を見てください。
植え替え方法と時期:
カラテアは生長して根詰まりの状態になったら、ワンサイズ大きな鉢に植え替えが必要になります。
大きくしたくない場合には、根鉢を1/3ほどカットしたり、2〜3株に株分けするとよいでしょう。
植え替えの際には倒れたり枯れた葉、ダメージを受けて腐った根をカットして、清潔な観葉植物の専門用土で植え付けるようにします。
剪定やスタイリング:
カラテアの葉は立ち上がり気味につき、葉裏の色も見えますので、座った状態やたった状態での視線の高さに置くと葉の模様を楽しめます。
葉が垂れる品種のカラテアの場合には床置きにした方が、葉模様がよく見え、鑑賞の楽しみが増します。
カラテアはたくさんの茎が立ち上がるように生長するので、ミニ観葉や小鉢仕立てよりも中鉢以上の方が育てやすいのですが、大きな鉢で育てる場合には蒸れたりして過湿にならないように注意するようにしてください。
カラテアは葉先が枯れ込んだり、葉模様が薄くなるようでしたら光線不足や湿度不足の可能性がありますので、管理する環境を見直すようにしてください。
根詰まりの可能性もありますので、鉢の底から根が除いていたり、株を鉢から抜いて根をチャックしてください。
病害虫:
カラテアの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシやハダニの発生になります。
これらは乾燥状態になると発生しやすくなりますので、葉水などで予防するようにしてください。
発生を確認した場合には薬剤散布などにより防除してください。
越冬:
カラテアは寒さに弱いので、越冬のためには暖かい室内に取り込み水やりを控え、乾燥気味に管理するようにします。
越冬のために必要な最低気温の目安は12℃になります。
殖やし方:
カラテアは育生期の春〜秋に、挿し木や株分けで殖やすことができます。