アルピニアの概略
アルピニア
ショウガ科 常緑多年草
【学名】 Alpinia
【別名】 キフゲットウ、ゲットウ、クマタケラン、サンニン
【原産地】 インド
【花期】 6〜7月
【結実期】 9〜10月
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 ある
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 難しい
アルピニアの特徴
アルピニアはインド原産で熱帯から亜熱帯アジアに分布する植物で、日本では沖縄や九州南部に地植えもされています。
アルピニアの地下茎は横に伸び、あちこちから地上に偽茎を立てます。
高さは2mほどまで生長し、大きくて艶のある葉を付けます。
アルピニアは別名でゲットウ(月桃)やサンニン、サニ、サニン、サヌイン、サネン、ムチガシャ、ムチザネン、マームチハサー、クマタケラン、ソウカ、ハナソウカなどと呼ばれることもあります。
アルピニアの葉から取れる精油には防虫剤や防カビ剤としての有効成分や抗菌効果があることが分かり、産業資源としても注目されています。
アルピニアにはさまざまな種類のものがありますが、観葉植物として人気が高いのはキフゲットウやフイリゲットウで、黄色や淡黄色の斑が葉脈に沿って不規則に入る種類です。
キフゲットウは初夏の6〜7月にかけて艶のある美しい白い花を咲かせ、花期が終わると、かわいい赤い実をつけます。
フイリゲットウは夏に緑色の花をつけます。
アルピニアの育て方
キフゲットウはある程度の耐寒性がありますので比較的低温に強く、関東以西の暖地では屋外での越冬も可能です。
一方、フイリゲットウは寒さに弱い傾向があるので、冬は室内で管理するようにしてください。
日当たり:
熱帯地方原産の植物ですので、基本的には日光を好みますので、できるだけ室内の明るい場所で管理するようにしてください。
置き場:
アルピニアは多少の耐陰性があるので明るい日陰でも十分に育ちますが、基本的には直射日光の当たる場所に置くようにしてください。
冬には室内に入れて管理するようにしてください。
キフゲットウであれば暖かい地方であれば屋外でも越冬できます。
水やり:
春〜夏の生育期間には、鉢土が乾いたらたっぷり水を与えてください。
冬はやや乾かし気味に管理するようにします。
肥料:
アルピニアの施肥は春〜夏にかけて2ヶ月ごと、緩効性の化成肥料を置き肥します。
植え替え方法と時期:
株が生長し、鉢とのバランスが悪くなったら植え替えが必要になります。
植え替えは根鉢を崩さないように大きくなった株を鉢から抜き、一回り大きいサイズの鉢に植え替えます。
剪定やスタイリング:
アルピニアは一度花がついた茎は徐々に枯れて、枯れ葉が目立つようになります。
その場合には、株元から切り落とすようにします。
こうすることで、切り落とした場所から再度、新芽が伸びてきます。
また、一つの株をあまり大きくしたくない場合には、植え替えの際に株を小分けにして大きさを調整してください。
病害虫:
アルピニアで気をつける病害虫はカイガラムシやハダニになります。
春から秋の生育期には特につきやすいので気をつけてください。
越冬:
キフゲットウは多少の耐寒性がありますので、5℃以上あるような
関東以西の暖地であれば、屋外での越冬が可能です。
フイリゲットウはキフゲットウに比べ寒さに弱いので、越冬のためには室内で管理します。
殖やし方:
アルピニアは春から夏の間に株分けで殖やします。
株分けの方法は、鉢から抜いた株の根鉢を園芸用のハサミなどを使って2つに切り分け、新しいか清潔な土で植付けます。
鉢底に大きな赤玉土を入れると水はけがよくなります。