フェニックスの育て方
日当たり:
フェニックスはその原産地からも想像できる通り、基本的には日当たりを好む性質があります。
置き場:
フェニックスは日当たりを好むので、よく日の当る場所で管理します。
ただし、普段室内で管理している株を急に外に出すと、特に真夏の強い直射日光は葉焼けの原因となりますので注意します。
また、冬は暖かい室内に取り込んで管理するようにします。
水やり:
フェニックスの水やりは、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
冷暖房などで乾燥しやすい室内に置いている場合には、こまめに葉水を与え空中湿度を維持するようにしてください。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
フェニックスの施肥は育生期の春〜秋にかけて、2〜3ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
フェニックスは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
2〜3年ほどで根がいっぱいになって根鉢が持ち上がってきたら、植え替えの必要なサインです。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
大きく育てたくない場合は、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えます。
剪定やスタイリング:
フェニックスは鉢植えにして楽しむのが一般的ですが、切り花の材料としてもよく利用されます。
フェニックスは小さな株でも形が整うので、ミニ観葉〜小鉢でも楽しむ事が出来ますが、すぐに大きく生長してしまします。
大きく育てて鉢仕立てにすると一際存在感がありおすすめです。
中〜大鉢仕立てにする場合には、大きく育って葉を広げますので十分にスペースのある場所に置くようにしてください。
フェニックスのお手入れは、生長に伴い葉に元気がなくなってくるので、下葉からしおれたり枯れたりし始めたら取り除くようにします。
病害虫:
フェニックスの管理において特に注意が必要な病害虫はありませんが、ハダニやカイガラムシが発生することが稀にあります。
越冬:
フェニックスはそこそこの耐寒性がありますので、温帯地方であれば日本でも屋外で越冬させることが可能です。
しかし、原産地からも分かる通り、基本的には熱帯性の植物なので気温が下がり始めたら暖かい室内に取り込んで管理する方が無難です。
冬越しに必要な最低気温の目安は3℃以上になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
フェニックスは実生により殖やすことができます。
種まきの時期は3〜5月が適期になります。