オキシカルジュームの概略
オキシカルジューム
サトイモ科 常緑匍匐性低木
【学名】 Philodendron scandens ssp. oxycardium
【別名】 フィロデンフォロン・オキシカラジューム、ヒメカズラ
【原産地】 熱帯アフリカ
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
オキシカルジュームの特徴
フィロデンフォロン・オキシカラジュームはフィロデンドロン属の仲間で丸く艶やかな葉が美しい葉が人気の観葉植物です。
フィロデンフォロンには茎が直立する立木性のものから、地面を這う匍匐性の種類、つる性のものなどさまざまな種類があります。
オキシカルジュームはつる性の代表的な種類になります。
オキシカルジュームは強い耐陰性を持ち、成長が早く育てやすいので、人気のあるインテリアプランツです。
中でも、近年、ライトグリーンの葉が鮮やかな"ライム"や黄色の中斑が入る"ブラジル"等の種類のの人気が高まっています。
オキシカルジュームの育て方
オキシカルジュームは成長に合わせて葉が生え替わりますが、新芽が出ないまま葉だけが落ちてしまった場合には根腐れや根詰まりにより根が傷んでいる可能性があります。
放っておくと枯れてしまいますので、植え替えが必要になります。
根のダメージがひどすぎる場合には、健気な茎葉を切り取り、挿し木で再生する必要があります。
日当たり:
オキシカラジュームは耐陰性がありますので、基本的には室内のどのような場所でも育てることが出来ます。
しかし、日当たりの悪い場所に長くおいておくと葉色が悪くなってしまうことがありますので注意してください。
置き場:
置き場所は特に気にする必要はありませんが、最適なのは年間を通して室内の明るい日陰での管理になります。
水やり:
オキシカルジュームの水やりは鉢土が乾いたらたっぷり与えます。
乾燥にはそれほど強いわけではありませんので、春から秋にかけては水を切らさないように注意してください。
乾燥の激しい部屋に置いている場合には葉水を与えるようにします。
冬場は水やりを控え、乾かし気味に管理してください。
肥料:
オキシカルジュームの施肥は育成期の春から秋にかけて、2ヶ月おきに緩効性の化成肥料を置き肥として与えます。
植え替え方法と時期:
オキシカルジュームは成長して根詰まりし始めたら植え替えが必要です。
植え替えは育生期の春〜秋にかけて行うようにします。
大きさをキープしたい場合には根を1/3ほどカットし、同じ(大きさの)鉢に植えるようにしてください。
剪定やスタイリング:
オキシカルジュームはつる性の観葉植物ですので、背の高い鉢に植え垂らすスタイルがおすすめです。
また、存在感のあるインテリアプランツとして置きたい場合にはヘゴ仕立てにすることでゴージャス感を出すことができます。
縦長の鉢にヘゴを立て、その周りに何株か植え、つるをワイヤーなどで誘引して固定すればできあがりです。
オキシカルジュームは成長が早く、間伸びしてバランスが崩れやすいので、伸びたつるはこまめにカットするようにします。
病害虫:
オキシカルジュームを育てる植えで注意が必要な病害虫は、春から秋にかけてのカイガラムシやハダニになります。
特に乾燥した環境では発生しやすくなりますので、葉水を行うことで予防を心がけてください。
また、葉の光沢が落ちてきた場合にはこれらの被害が考えられます。
葉裏を観察し、害虫が発生していないか確認してください。
これらの発生を確認したら、早急に薬剤散布で防除します。
越冬:
オキシカルジュームは耐寒性が強い方ではありませんので、越冬には5℃以上の環境が必要になります。
日中はデキるだけ日の当たる場所に置くようにしてください。
殖やし方:
オキシカルジュームは春から夏の育生期の間に、挿し木により殖やすことが出来ます。
挿し木は伸びたつるを2〜3節ほどでカットし下葉を落としたら、清潔な土に斜めに挿します。
植え付ける土は挿し木の専門用土を使うと便利です。
明るい日陰に置き、1ヶ月ほどで発根を確認したら、大きな鉢に植え替えます。