ケンチャヤシの概略
ケンチャヤシ
ヤシ科 常緑広葉樹
【学名】 Howea belmoreana
【別名】 ケンチャ・ベルモレアナサイズ、ハウエア・ベルモレアナ
【原産地】 オーストラリア
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 3℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 実生
【病害虫】 特になし
【育てやすさ】 簡単
ケンチャヤシの特徴
ケンチャヤシはオーストラリア原産のヤシ類の仲間で、ハウ島に2種類あることが確認されています。
ケンチャヤシの幹は単一で自生地では高さ10mほどまで生長し、葉は羽状で長さが5m程にまでなります。
ケンチャヤシは葉がV字形につきますが、もうひとつの品種であるヒロハケンチャヤシは水平に葉をつけます。
ケンチャヤシは他のヤシ類と比較すると、葉数が少なめで、葉の色は濃いグリーンをしている傾向があり、南国のトロピカルな雰囲気を演出してくれます。
ケンチャヤシの育て方
日当たり:
ケンチャヤシは多少の耐陰性がありますので、暗い室内でも枯れてしまう事はありませんが、長期間、日に当らない環境で育てると、葉の色がくすみ、垂れて元気がなくなってしまいます。
置き場:
ケンチャヤシは明るい半日陰が最適の置き場です。
真夏の強い直射日光は葉焼けの原因となりますので避けるようにします。
また、冬は早めに室内に取り込んでください。
水やり:
ケンチャヤシの水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
冷暖房などで乾燥しやすい室内に置いている場合には、霧水などにより空中湿度を維持するようにしてください。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
ケンチャヤシの施肥は育生期の春〜秋にかけて、2〜3ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
ケンチャヤシは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
大きく育てたくない場合には、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えるようにしてください。
剪定やスタイリング:
ケンチャヤシは小さいときから形が整うので、ミニ観葉〜小鉢でも楽しむ事が出来ますが、すぐに大きく生長してしまします。
中〜大鉢仕立てにする場合には、大きく育って葉を広げますので十分にスペースのある場所に置くようにしてください。
ケンチャヤシのお手入れは、生長に伴い葉に元気がなくなってくるので、下葉からしおれたり枯れたりし始めたら取り除くようにします。
病害虫:
ケンチャヤシの管理において特に注意が必要な病害虫はありませんが、ハダニやカイガラムシが発生することが稀にあります。
越冬:
ケンチャヤシはある程度の耐寒性がありますので、関東以西の暖かい地域であれば、屋外での越冬も可能です。
とはいえ、気温が下がり始めたら暖かい室内に取り込んで管理するようにした方が無難でしょう。
冬越しに必要な最低気温の目安は3℃以上になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
ケンチャヤシは実生により殖やすことができます。
種まきの時期は3〜5月が適期になります。