ドラセナ・フラグランスの概略
ドラセナ・フラグランス
キジカクシ科 常緑広葉樹
【学名】 Dracaena fragrans
【別名】 幸福の木、ドラセナ・マッサン、ニオイセンネンボク
【原産地】 アフリカ、東南アジア
【花期】 5〜6月
【結実期】 なし
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 10℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、茎挿し
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
ドラセナ・フラグランスの特徴
ドラセナ・フラグランスは熱帯アフリカのナイジェリアやギニア、エチオピア原産の観葉植物で、茎が太く葉の濃淡が美しいのが特徴で、瑞々しさを感じさせてくれるのが人気です。
原産地の熱帯地方で自生しているドラセナ・フラグランスは、6mを超える大木にまで生長するそうです。
フラグランスは幸福の木と言う別名も有名ですが、これはドラセナ・フラグランス'マッサンゲアナ'という種類になります。
他に'リンデニー'などの種類があります。
また、ドラセナ・フラグランスの白いかわいい花は、香りもよいことからニオイセンネンボクとも呼ばれます。
ドラセナ・フラグランスの育て方
ドラセナ・フラグランスは空気の乾燥には比較的敏感です。
そのため、乾燥を避け湿度を保つようにする必要があります。
葉水を与える事により、美しい葉をキープすることができます。
日当たり:
耐陰性は比較的ありますが、室内で育てる場合には日当たりのよい場所で管理するようにしてください。
日当たりのよい場所に置く事により、ストライプが鮮やかになります。
屋外で育てる場合には、明るい日陰に置くようにします。
置き場:
ドラセナ・フラグランスは空気の乾燥を嫌う傾向がありますので、冷暖房の風や熱が直接当たる場所は避けてください。
日当たりの悪い場所で育てていた株を、急に直射日光に当てると
葉やけを起こしてしまうので注意してください。
水やり:
ドラセナ・フラグランスの水やりは、春から秋にかけては鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。
冬は少し乾燥気味に管理するようにします。
葉を美しくキープしたい場合には、葉水を行うようにします。
特に空気が乾燥する室内で育ている場合には重要です。
肥料:
施肥は春〜秋にかけて緩効性の置き肥を2〜3回与えます。
冬場は特に肥料を与える必要はありません。
植え替え方法と時期:
生長しすぎて根詰まりを起こしそうになってきたら、一回り大きなサイズの鉢への植え替えが必要になります。
葉先が変色してきたら根詰まりの可能性がありますので、鉢をひっくり返したりして、根の生長状況を確認してください。
植え替えの際には、古い土を落とし古い根を切ります。
根の傷み方がひどい場合には、一回り程度小さくなるように切ります。
そして、専用土を入れた一回り大きな鉢に植えます。
大きめの赤玉土を底に入れると、水はけがよくなります。
剪定やスタイリング:
ドラセナ・フラグランスは元来、大きく育つ樹木ですので、大きく育ちすぎた場合には、切り戻しなどにより好みの大きさで育てるようにします。
病害虫:
ドラセナに発生しやすい害虫はハダニやカイガラムシです。
春から秋にかけて発生しやすくなりますので注意してください。
これらの害虫を見つけたら、薬剤で防除してください。
越冬:
ドラセナ・フラグランスは寒さには弱いので、冬を越すためには10℃以上が目安になりますので、室内の暖かい場所に置く必要があります。
また、水やりは控えめにし乾燥気味で管理してください。
殖やし方:
ドラセナ・フラグランスは春から初夏にかけて、挿し木や茎挿しで簡単に殖やすことができます。
特に茎挿しは、茎を挿すだけでどんどん殖えるので、殖やしたい場合にはオススメです。
茎挿しの方法としては、茎を1〜2節に切り清潔な用士に挿します。
通常、1本の茎から4〜5個に切り分けることができます。
挿し方は、縦でも横でも問題有りませんが、横にする場合は、上から士をかぶせるようにすると根や芽が出やすくなります。
茎挿ししたものは日向に置き、水をたっぷり与えてください。
2〜3週間ほどで根と新芽が出てきます。