コリウスの概略
コリウス
シソ科 常緑多年草
【学名】 Coleus
【別名】 キンランジソ、ニシキジソ
【原産地】 世界中の熱帯〜亜熱帯地方
【花期】 4〜11月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 8℃
【乾燥】 やや弱い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、種子
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
コリウスの特徴
コリウスはアジアやアフリカ、太平洋諸島、オーストラリアの熱帯・亜熱帯地方かけて約150種ほどが分布する観葉植物です。
様々な葉の色や模様が特徴で、観葉植物としてだけでなく、花壇やコンテナに彩りを添える植物としても人気があります。
前述の通りコリウスには多くの品種がありますが、観葉植物として主に出回っている品種とその特徴を下記に紹介します。
プミルス
コリウスの中でも代表的な品種で、スリランカ原産。
茎を横に伸ばして生長する。
葉が小型であるためヒメコリウスとも呼ばれる。
プミルス レインボー
紅色をベースとした葉の中心が黄色に、葉縁が緑色になる品種。
多肥になると葉色が悪くなってしまうので、注意を。
ブルメイ
ジャワ島原産の品種で草丈が20〜30cmほどになる。
多くの品種があり、葉の広いものや細いもの、フリンジした種などがある。
ブルメイ ペドゥレイス・レインボー
ブルメイの品種のひとつで、葉の中心部は明るい紅色がベースで、その外側が暗い赤緑色、葉の縁が黄緑色になる品種。
ブルメイ フレックス
ブルメイの人気園芸品種で、赤緑と黄緑のランダムな模様が美しい品種。
直射日光に弱く、明るい日陰で管理するようにする。
イエロー
葉全体が黄緑色で斑が入らない品種。
同じく直射日光に弱いので、明るい日陰で管理する。
コリウスの育て方
夏でも生長する育生力が旺盛な品種です。
温帯地方では一年草として扱われることもありますが、原産地の熱帯〜亜熱帯地方では多年草ですので、冬の間に暖かい室内に取り込んで管理すれば何年も楽しむ事が出来ます。
日当たり:
コリウスはは多少の耐陰性がありますので、暗い室内でもすぐに枯れてしまうということはありませんが、基本的には日当たりを好みます。
置き場:
年間を通して、できるだけ日の光に当る場所で管理するようにします。
品種によっては夏の強い直射日光は葉焼けの原因になりますので、
明るい日陰に置きます。
冬は暖かい室内に取り込んで管理してください。
水やり:
コリウスの水やりは、鉢土が乾かないように与えるようにします。
夏場は乾燥しやすいので、朝夕と1日に2回与えるようにします。
冬場は耐寒力をつけるために水やりを控え、乾かし気味に管理します。
鉢土が乾いたら与える程度にします。
肥料:
コリウスの施肥は育生期の春〜秋にかけて、1〜2ヶ月ごとに濃度の低い緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
植え替え方法と時期:
コリウスは生長して鉢と株のバランスが悪くなったり、根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの時期は5〜8月が適期になります。
植えつける用土は排水性の良いものを使うようにしてください。
鉢底に大きめの赤玉土を敷くと排水性が良くなります。
大きく育てたくない場合は、2〜3株に株分けしたり、根を1/3ほどカットしてから、同じ(大きさの)鉢に植えます。
剪定やスタイリング:
コリウスは小鉢〜中鉢で株仕立てにするのが一般的なアレンジです。
コンテナや花壇に植える場合には、他の植物と寄せ植えしたり、他の品種のコリウスとの寄せ植えのおすすめです。
コリウスのお手入れは、葉を充実させるためには花を咲かせないようにする必要があるため、花穂が上がってきたら根元から摘み取る。
病害虫:
コリウスの管理において注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのハダニやカイガラムシが発生になります。
乾燥すると発生しやすくなりますので、葉水などで予防します。
また、これらの発生を確認したら薬剤散布などにより、速やかに駆除します。
越冬:
コリウスは耐寒性がありませんので、気温の下がる冬には暖かい室内に取り込んで越冬させる必要があります。
越冬のための最低気温の目安は8℃になります。
冬の間は水やりを控えめにし、乾かし気味に管理するようにします。
殖やし方:
コリウスは挿し木で殖やすことができます。
挿し木の時期は5〜8月が適期です。
挿し木用の用土は排水性のよいものを使用するようにします。