コロカシアの概略
コロカシア
サトイモ科 常緑多年草
【学名】 Colocasia
【別名】 黒葉サトイモ、ブラック・マジック、コーヒーカップ、ブラック・タロ
【原産地】 インドシナ半島〜インド大陸(東部)
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 取り木、分球
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 簡単
コロカシアの特徴
コロカシアはサトイモの園芸品種で、存在感のある黒色の大きな葉が特徴の観葉植物です。
コロカシアは日当たりのよい場所で育てると葉が黒くなり、半日陰で育てると濃い緑色に変化するという特徴があります。
この性質から「プラック・マジック」とも呼ぱれます。
コロカシアは1mぐらいの大きさまで成長しますので、大きく育てたい場合には大きな鉢に植えるようにしてください。
分球で殖やすことが出来るので、好みの大きさで育てることも出来ます。
コロカシアの育て方
コロカシアは基本的には湿り気を好む水性植物ですが、水はけがよく、保水性のある観葉植物の専門用土に植えれば、鉢でも育てることが出来ます。
日当たり:
耐陰性はありますが、基本的には日当りを好みます。
特徴でも説明しましたが、直射日光に当てると葉が黒色に変色し、日当りの良くない場所では緑色に変化します。
置き場:
葉の色をどうしたいかによっても置き場所は変わってきますが、基本的には日当たりを好むので、丈夫に育てるためには、できるだけ日当りのよい場所に置くようにするとよいでしょう。
冬場は室内に取り込んで管理します。
水やり:
コロカシアの水やりは、春〜秋の生育期には鉢の表面がの土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
水やりの方法としては鉢皿に水をためる底面給水でもOKです。
冬は水やりの頻度を減らして乾かし気味に管理するようにします。
ただし、乾燥に弱いので水切れさせないように注意してください。
水生観葉植物として育てる場合には、株元まで水を張ることのできる鉢(器)に植えるようにします。
肥料:
コロカシアの施肥は生育期の春〜秋の期間に、緩効性の化成肥料を2ヵ月ごとの頻度で与えるようにします。
植え替え方法と時期:
コロカシアの植え替えは4〜5月が適期になります。
根詰まりし始めたら植え替えるようにします。
植え替えは一般的な観葉植物と同じ要領で行います。
まず、コロカシアの株を鉢から抜き取り、根から古土を落とします。
株を大きくしたくない場合には、分球によりイモを小さくするか、根を1/3ほど取り除きます。
観葉植物か水生植物の専門用土に植付けます。
この際、土に肥料を混ぜると丈夫な株に育てることが出来ます。
また、鉢底に大きめの赤玉土を混ぜると排水性がよくなります。
剪定やスタイリング:
コロカシアは水生植物ですから、鉢をガラスのボールなどで水につけて育てることも出来ます。
こうすることで、お部屋にクールなイメージを与える事が出来ます。
コロカシアを水につけて育てる場合の水位は、株元から0〜10cmほど下の位置に来るように調整します。
長期間、水に浸しっぱなしにしておくと根腐れを起こすので、時々、鉢を水から出してあげるようにしてください。
病害虫:
コロカシアで注意が必要な病害虫は、春から秋にかけてのハダニやカイガラムシになります。
葉水を与えたり、湿った布で拭くことにより予防できますが、発生しているのを見つけたら殺虫剤などで防除してください。
越冬:
コロカシアは耐寒性があり0℃でも育つことができるので、凍らない地方であれば、屋外での越冬も可能です。
殖やし方:
コロカシアの殖やし方は取り木や分球、株分けになります。
これらの適期は初夏〜夏にかけてです。
株分けは植え替えの際に行うことが出来ます。
植え替えの際に株が分かれているか確認してください。
株分けは、清潔で切れ味のよいナイフや包丁で切り分けてください。
分けた株は植え替えと同じ要領で専門用土に植付けます。