セネキオの概略
セネキオ
キク科 常緑多年草
【学名】 Senecio rowleyanus
【別名】 グリーンネックレス、ミドリノスズ、ロウリーアヌス
【原産地】 南アフリカ、ナミビア南部
【花期】 11月〜2月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0〜3℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 簡単
セネキオの特徴
セネキオはつる性の植物で、長い蔓を伸ばしその両側に葉をつけます。
この葉を鉢から垂らすことによりおしゃれにお部屋を演出してくれ、とても人気のある観葉植物の一つです。
セネキオには様々な種類があり、世界各国に約200種確認されています。
丸みのある多肉質の葉がコロコロと愛らしいグリーンネックレスや葉が三日月の形をしているラディカンス、葉に黄斑が入るマクログロッスス'ヴァリエガツス’等があります。
形が特徴的な白い花を冬〜春にかけて咲かせるのも魅力です。
ミドリノスズ
ナミビア南部原産のセネキオの仲間で、直径1cmほどの葉は球状で、コロコロとした球状をしているので、グリーンネックレスとも呼ばれ最も人気のあるセネキオの一つです。
ラディカンス
ラディカンスは南アフリカ原産のセネキオの種類で、葉は多肉質で濃い緑色をしており、つる性の茎を長く垂れ下げます。
セネキオの育て方
セネキオは多肉質の葉を持っていますので、一般的には乾燥気味に育てるのがポイントです。
特に梅雨時期は土を湿らせすぎないように室内や軒下など、雨が当たらない場所に移すようにしてください。
蔓が思うように伸びなくなることがありますが、多くの場合は根のダメージが原因と考えられます。
根本が腐っている場合には挿し木で再生をしてください。
日当たり:
セネキオは日当たりのよい場所で育てると葉が小さくなり、緑色も薄くなる性質があります。
一方、日によく当てることにより花芽がつきやすくなります。
そのため、真夏は直射日光の当たらない明るい日陰に置き、その他の季節は日なたで管理するようにするとよいでしょう。
置き場:
年間を通して明るい場所に置くようにしてください。
特に花を咲かせたい場合には日に当てることが必要です。
また、日陰に置くと葉色は濃い緑色になりますが、株自体はあまり元気がなくなり葉付きも悪くなってしまいます。
水やり:
セネキオの水やりは鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。
ただし冬場には水やりを控え、乾かし気味に管理するようにします。
肥料:
グリーンネックレスの施肥は、春〜秋の期間に2〜3ヶ月ごと、緩効性肥料の置き肥を施してください。
植え替え方法と時期:
植え替えや挿し木は生長期の4〜7月に行うようにします。
剪定やスタイリング:
セネキオは蔓を長く伸ばしかわいらしい葉をつけるのが特徴ですので、高さのある鉢に植えて垂らすように飾るのがおすすめです。
ワイヤーを好きな形にして鉢に立て、それに巻き付けるようにするとおしゃれなトピアリー仕立てにすることが出来ます。
底に穴のない鉢に植える場合には、根腐れしないようにハイドロカルチャー用の用土で植えるとよいでしょう。
病害虫:
グリーンネックレスは春〜秋にかけてのカイガラムシやアブラムシの発生に注意が必要ですが、害虫のつきやすい観葉植物ではありませんので、過度に心配する必要はありません。
越冬:
セネキオは0〜3℃の環境であれば越冬可能です。
基本的には室内に取り入れて越冬させるようにしますが、関東以西であれば屋外でも越冬可能な種類もあります。
冬には水やりを控え、乾かし気味に管理して越冬させます。
殖やし方:
セネキオは生長期の春〜夏にかけて挿し木で殖やすことが出来ます。