ベビーティアーズの概略
ベビーティアーズ
イラクサ科 常緑蔓性植物
【学名】 Soleirolia soleirolii
【別名】 ソレイロリア、アイリッシュ・モス、天使の涙
【原産地】 地中海地方北部
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 強い
【最低温度】 0℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 ハダニ
【育てやすさ】 普通
ベビーティアーズの特徴
ベビーティアーズはかわいらしい2〜3mmほどの小さな葉がこんもりと密集した姿が人気の観葉植物です。
ワイヤープランツにも似ていますが、針金のように細いツルに小さな葉をつけるのは同じですが、より葉が密生しており、こんもりとした鉢姿になるのが特徴です。
ベビーティアーズの園芸種にはいくつかの種類があり、葉色が異なるのが特徴になります。
葉色は緑色がオーソドックスですが、他にも優しいライム色、更に黄色に近い色のもの、白縁のものなどがあります。
ベビーティアーズは庭植えにすると、コケの絨毯のように広がって生長するので、「アイリッシュ・モス」とも呼ばれます。
ベビーティアーズは小さな株でもよく葉が付きこんもりと茂るので、ミニ観葉やハイドロカルチャー仕立てなどが人気です。
大きく育ったら高さのある鉢に植えると存在感がでます。
ベビーティアーズの育て方
ベビーティアーズは基本的には高温多湿を好み、乾燥にはあまり強くありません。
そのため、霧吹きなどで葉水を与えると葉が色鮮やかになります。
しかし、水の与えすぎや蒸れなどで過湿状態になると、葉が変色し枯れ込んでしまいます。
春先から夏にかけ、気温が上がり多湿になる期間には、株が蒸れないように注意してください。
日当たり:
ベビーティアーズは基本的に日当たりを好む性質があります。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因になりますので避けるようにします。
置き場:
ベビーティアーズは夏以外の季節は日当たりのよい場所に置きます。
夏の強い直射日光は避け、明るい日陰が最適の置き場です。
ベビーティアーズは高温多湿を好むのですが、蒸れに弱い植物です。
特に夏の高温多湿には弱いので、風通しのよい環境で管理してください。
一方、乾燥にも弱いので、エアコンの風が当たる場所や、乾燥しやすい冬場の室内管理には注意が必要です。
水やり:
ベビーティアーズの水やりの基本としては、葉や茎は乾燥気味に、鉢土は多湿気味にキープするのがベストです。
また、ベビーティアーズは多湿を好み、乾燥には弱いので、水切れを起こさないように注意が必要です。
春〜秋にかけての水やりは鉢土の表面が乾く前に与えてください。
葉や茎は乾燥気味に管理した方がよいので、水やりの際には葉を持ち上げて土に水をしみこませるように与えます。
特に夏には葉に水がかかると通気性が悪くなり蒸れるので注意します。
そのため、鉢皿に水を満たしておく底面給水にすると管理が楽です。
給水のタイミングは鉢皿の水がなくなったら足すイメージです。
肥料:
ベビーティアーズの施肥は春〜秋の育生期に、緩効性の化成肥料を2〜3ヶ月おきに置き肥するようにします。
植え替え方法と時期:
ベビーティアーズは生長に伴い根詰まりし始めたら植え替え時期です。
植え替えの適期は4〜6月、9〜10月になります。
植え替えの際、大きくしたくない場合には根を1/3程カットしたり、株分けして同じ(大きさの)鉢に清潔な観葉植物の専門用土で植えます。
剪定やスタイリング:
ベビーティアーズは小さな株でもこんもりとボリュームが出るので、ミニ観葉やハイドロカルチャー仕立てにして楽しむ事が出来ます。
大きくなった株は高さのある鉢に植え替えると存在感が出せます。
ベビーティアーズは生長に伴い茎が伸び鉢からはみ出しますので、これを思い切って切り戻すことで、こんもりと仕上げることが出来ます。
また、蒸れたりしてダメージを受けてしまった部分は、カットして切り戻すことで再生させます。
病害虫:
ベビーティアーズの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのハダニになります。
越冬:
ベビーティアーズは耐寒性がありますので、凍結さえなければ屋外での越冬も可能です。
冬越のための最低気温の目安は0℃になります。
ただ、ベビーティアーズの育生のための適温は20℃前後なので可能であれば冬場は室内に取り込んで越冬させた方が無難です。
殖やし方:
ベビーティアーズは春〜夏にかけて、株分けや挿し木により殖やすことが出来ます。