ハートカズラの概略
ハートカズラ
キョウチクトウ科 常緑多年草
【学名】 Ceropegia
【別名】 ラブチェーン、セロベキア
【原産地】 ブラジル、南アフリカ、マダガスカル、熱帯アジア
【花期】 6〜8月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0〜5℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 簡単
ハートカズラの特徴
ハートカズラはブラジルのナタール原産で、長く垂れ下がった茎にかわいらしいハート型の葉をつける人気の観葉植物です。
茎は多肉質でつる性で、地下に大きな塊茎をつけます。
ハート型の葉がつる性の茎に連なるようにつくので、別名、ラブチェーンとも呼ばれます。
ハートカズラにはさまざまな種類のものがあり、熱帯地方を中心に160種以上の種類が確認されています。
中でも、白っぽい緑色の葉にピンク色の斑の入るレディ・ハートは特に観葉植物として人気があります。
つる性の観葉植物なので、ハンギングに仕立てにしたり、背の高いスタンド鉢でつるをいかした飾り方がおすすめです。
上手に管理すれば、6〜8月にかけて筒状のピンク色の花をつけます。
ウッディー レディー・ハート
葉に淡いピンクや白の覆輪の斑が入るのが特徴で、吊り鉢やスタンド鉢で長く垂らすスタイルが人気です。
ウッディー
ブラジルのナタール原産のハートカズラで、葉の脈が白っぽい緑色になるのが特徴です。
ハートカズラの育て方
ハートカズラは多肉質の植物ですので、乾かし気味に管理します。
レディ・ハートの斑は安定しないことが多く、先祖返りを起こして斑のない葉が生えてくることがあります。
斑入りでない葉が多く茂ってきたら、早めに切り落とすようにします。
日当たり:
多少の日陰でも枯れない程度の耐陰性はありますが、基本的には日当たりのよい場所に置くようにします。
置き場:
夏の直射日光は葉焼けを起こすことがあるので避けるようにし、その他の季節は日当たりのよい場所に置くようにしてください。
水やり:
ハートカズラの水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
多肉質なので乾燥には強いので、多少乾かし気味に管理しても問題はありません。水の与えすぎには注意してください。
冬場は水やりを控え、乾かし気味に管理してください。
肥料:
ハートカズラの施肥は春〜秋の期間に、緩効性の化成肥料を置き肥として2〜3ヶ月ごと与えるようにします。
植え替え方法と時期:
植え替えや挿し木は生長期の4〜7月に行うようにしてください。
また、水はけのはけのよい土を好むため、植え替えの際には、観葉植物の土より、多肉植物やサボテン用の専門用土がおすすめです。
剪定やスタイリング:
ハートカズラは伸ばしたつるの長さがばらばらになって、先端のバランスがくずれ、見苦しくなってきたら長さをそろえるようにカットするとすっきりします。
病害虫:
ハートカズラの管理で注意が必要な病害虫は春〜秋にかけてのカイガラムシとアブラムシの発生です。
これらを見つけたら、早めに薬剤散布により防除してください。
越冬:
ハートカズラは種類によって越冬のための最低温度が異なりますが、基本的には0〜5℃以上が必要になります。
基本的には耐寒性があるので、凍らない環境であれば越冬できますが、冬に気温が下がり元気がなくなってくるようでしたら、室内に取り込むようにしてください。
また、冬の間は水やりを控え、乾燥気味に管理してください。
殖やし方:
ハートカズラは4〜7月頃にかけて、挿し木や株分けで殖やせます。
ハートカズラはつるが長く成長すると塊茎と呼ばれるコブ状のものが出来ます。
これが土に触れると発根し、新しい葉が出るようになるので、これを切り分けて増やすことが出来ます。
また、長く伸びたつるを切り取って挿し木にして増やすことも出来ます。
切り取ったつるは2節以上あれぱ、挿し木にすることができます。
切り取ったつるは下葉を切り落とし、上下を間違えないようにして、斜めに土に挿してください。
1〜2ヶ月で根が出ますので、発根を確認したら大きな鉢に植え替えます。