アナナス類の概略
アナナス類
パイナップル科 常緑広葉樹
【学名】 Bromeliaceae
【別名】 グズマニア、フリーセア、エクメア
【原産地】 熱帯アメリカ
【花期】 不定期
【結実期】 花後
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ
【育てやすさ】 普通
アナナス類の特徴
アナナス類は、パイナップルの仲間で、美しい花と葉がトロピカルな印象の、非常に人気のあるインテリアプランツです。
アナナス類はエクメア属、グズマニア属、フリーセア属など、熱帯アメリカを中心に多くの種類があります。
アナナス類の葉はロゼット状に八方に広がり、原産地の熱帯地方では1mを超えるものもあります。
アナナスの花は色鮮やかなモノが多く、特にエクメアやフリーセア、グズマニアなどはエキゾチックな花姿が人気の品種です。
エクメアには葉にとげをもつものもあります。
ネオレゲリアやクリプタンサスは葉が特徴的な種類で、チランジアはユニークな形が魅力でエアープランツとも呼ばれます。
アナナス類は種類ごとに花の形や色はいろいろありますが、いずれも一度花が咲いた株は、再ぴは開花しないので注意が必要です。
アナナス類は多くの種類がありますので、楽しみ方もいろいろあります。
鉢に一つで植えてもよいですが、コンテナの寄せ植えにも使えます。
上から見た方が映える品種は低い位置に置くようにします。
チランジア等の形が面白い品種は、オブジェとしても使えます。
アナナス類の育て方
アナナス類は、一度花が咲いた株は、再ぴその株では花が咲きません。
花を咲かせたい場合には、花が咲き終わった後に出てくる子株を取り、新し花が咲くまで育てるようにします。
日当たり:
アナナス類は基本的に日の光を好みますので、日当たりに置くようにします。
ただし、直射日光は葉焼けを起こしてしまうことがあるので、避けます。
置き場:
アナナス類は基本的に寒さや日陰には耐えますが、長期間、日当たりが悪いと花や葉の色が悪くなってしまいます。
そのため、年間を通して明るい場所に置くようにします。
水やり:
アナナス類は熱帯雨林原産ですので高温多湿を好む性質があり、葉から水分を吸収するので、葉水をたっぷり与えることが必要です。
葉がロゼッタ状のものは、筒状の中に水をためるようにし、その水がなくなったら水を与えるようにします。
冬は筒には水をためずに、鉢土が乾いたら株元に水やりをします。
肥料:
アナナス類の施肥は春〜秋の生育期間に緩効性の化成肥料を2〜3ヶ月に1回の頻度で与えるようにしてください。
月に1〜2回ほど、水やりの水に薄めた液体肥料を混ぜて、水やりと同時に与える方法もあります。
植え替え方法と時期:
根詰まりや根腐れにより根が傷んでしまった株は、枯れた部分をとり除きいて植え替えをする必要があります。
大きさをキープしたい場合には、植え替えの際に根を1/3ほどカットし、同じ(大きさ)の鉢に植えるようにします。
剪定やスタイリング:
アナナス類は一度花をつけた株は2度と花をつけることはありません。
花の咲いた株のそばには子株ができますので、次の花はその株を使って咲かせる必要があります。
子株ができたら、これを切りとって新たに植えつけると、簡単に殖やすことができます。
元の株は葉を楽しむための観葉植物として使うことが出来ます。
鉢植えでは子株をつけるまで時間がかかることもありますので、子株をつけない場合でも、更に一年ほど様子をみる必要があります。
病害虫:
アナナス類を育てる上で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのハダニやカイガラムシになります。
発生したら、歯ブラシでこすり落としたり、薬剤散布により防除します。
また、乾燥しやすい部屋ではこまめな葉水により予防してください。
越冬:
アナナス類の越冬のための最低気温の目安としては5℃以上が必要です。
暖かい室内に取り込んで、日当たりのよい場所に置くようにしてください。
水やりは控えめにし、与える場合は鉢元の土に水を与えてください。
茎の筒の中に水がたまらないように注意してください。
殖やし方:
アナナス類は生育期の春〜夏にかけて、花後に出た子株を使って殖やせます。
子株の葉が6枚以上まで生長したら株元をつかみ、子株を親株から取り外します。
外した子株の株元を吸水した水ゴケで包み、鉢に植えます。