シルクジャスミンの概略
シルクジャスミン
ミカン科 常緑広葉樹
【学名】 Murraya paniculata
【別名】 月橘(ゲッキツ)、オレンジジャスミン 【原産地】 中国、インド、東南アジア、オセアニア
【花期】 6〜9月
【結実期】 10〜12月
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、実生
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 普通
シルクジャスミンの特徴
シルクジャスミンは艶のある小さい葉が特徴の観葉植物です。
夏に咲かせる小さな白い花と、その後の赤い実も美しく、インテリアとして人気のある観葉植物です。
実をつけさせるためには、花が咲き終わった後の気温や水やりの管理に注意が必要です。
シルクジャスミンはその花の爽やかな香りも人気の一つで、原産地のひとつである中国では花の香りが遠くまで香ることから、十里香や七里香と呼ぱれています。
また、日本でも月夜に橘の香りに似た花を咲かせることから和名の月橘(ゲッキツ)と名づけられたと言われています。
原産地では生垣や庭木としても人気の植物です。
シルクジャスミンの育て方
シルクジャスミンは乾燥には強いのですが、水分が不足すると葉が落ちてしまいますので、暑い夏場には毎日の水やりが必要です。
冬場に葉を落としてしまった場合には、春になるのを待って、枝を短くカットし、新たな枝を伸ばすようにします。
日当たり:
シルクジャスミンはある程度の耐陰性はあるのですが、花をつけさせるためには十分な日当たりが必要になります。
室内に置く場合にも、日当たりのよい場所に置きます。
一年を通して日当たりのよい場所に置くようにしてください。
置き場:
シルクジャスミンは強い日当たりを好むので、一年を通して直射日光が当たる場所が最適です。
水やり:
シルクジャスミンは耐寒性がありますので、春〜秋にかけては、土が乾いたら与える程度にし、暑い夏場にだけ毎日与えます。
冬は乾燥気味に管理するようにします。
肥料:
シルクジャスミンの施肥は、春〜秋までの間に緩効性の置き肥を2回ほど与えるようにします。
肥料を与え過ぎると葉ばかりが茂って、花が咲かなくなりますので、その場合には、施肥を控える必要があります。
植え替え方法と時期:
生長しすぎて根詰まりしそうになったら植え替えが必要になります。
植え替えは、一回り大きな鉢に育成期の春〜秋の間に行います。
剪定やスタイリング:
樹形が乱れてきたら、枝をカットして姿を整えます。
シルクジャスミンは芽吹く力が強いので、剪定やスタイリングの際に短く枝を刈り込んでも問題ありません。
病害虫:
害虫としてはアブラムシとカイガラムシに注意が必要です。
カイガラムシは室内が乾燥する時期に発生し、アブラムシは新芽が伸びる春に発生しやすくなります。
これらの害虫を発見したら捕殺し、薬剤散布で防除してください。
越冬:
シルクジャスミンの越冬には5℃以上の気温が必要になりますので、気温が下がる地方では室内に置いて上げるようにしてください。
殖やし方:
シルクジャスミンの殖やし方は挿し木と実生になります。
6月〜10月ぐらいが適期になります。
挿し木の方法は枝を10cmほどにカットし、下葉を切り落とし、カットした枝を挿し木の専用土に挿します。
1ヵ月ほどで発根したら、観葉植物の専用土を入れた鉢に植え替えます。