ピレアの概略
ピレア
イラクサ科 常緑多年草
【学名】 Pilea
【別名】 アサバソウ、アルミニウムプランツ、クリーピングチャーリー
【原産地】 熱帯〜亜熱帯地方
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 強い
【耐寒性】 やや強い
【最低温度】 3〜5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥、液肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 ハダニ
【育てやすさ】 簡単
ピレアの特徴
ピレアは熱帯〜亜熱帯地方原産の観葉植物で、全世界に分布し自生し種類が豊富で400種以上もあることが確認されています。
匍匐性の品種もありますが、立ち性のものでも草姿はやや低めで、葉の形や色に特徴のある品種が多く、葉をたくさんをだすので、寄せ植えやミニ観葉、グランドカバーなどとして人気があります。
耐陰性や耐寒性が高いので育てやすく、コンテナや花壇の縁どり、根締めなどにもよく利用されます。
ピレアには多くの種類がありますが、その中でも、一般的に出回っている人気の品種とその特徴を紹介します。
カディエレイ ミニマ
ベトナム原産の品種で、浅くのこぎり形の歯が入る葉に銀色の斑が葉の縁に入るのが特徴の人気の品種。
小型の品種で、葉はよく枝分かれします。
アルミニウムプランツやアサバソウという別名で呼ばれる事もあります。
クラッシフォリア ムーンバレー
ムーンバレーは葉にちりめん状の細かい凹凸のある品種で、卵形の葉に萌黄色に茶褐色の模様が入るのが特徴。
ヌンムラリフォリア
西インド諸島からペルーにかけて分布する匍匐性の品種で、爽やかな緑色の楕円形の葉が人気。
ピレアの育て方
日当たり:
ピレアは耐陰性がありますので、日の当らない室内でも枯れることはありませんが、長い時間日に当らないと節間が徒長し、バランスの悪い草姿になってしまいますので、適度に光に当てるようにします。
置き場:
ピレアの置き場所は明るい日陰が最適の置き場です。
耐寒性もありますが、冬は室内に取り込んで管理した方が無難です。
水やり:
ピレアは乾燥にもよく耐えますが、水切れには注意し、鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと与えるようにします。
特に、冷暖房などで乾燥しやすい室内で管理している場合には霧水により湿度を維持するようにします。
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。
肥料:
ピレアの施肥は、生育期の春〜秋にかけて、2〜3ヶ月おきに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
成長速度が速いので、栄養不足で株が元気がない場合には速効性の液肥を与え様子を見てください。
植え替え方法と時期:
ピレアは根詰まりを起こすと、葉色が悪くなり元気がなくなってしまいます。
水やりの水が抜けにくくなっていたら、根詰まりが考えられますので、根の状態を確認してください。
鉢の底穴から根が除いていたら植え替えが必要なサインです。
目安としては2年ごとぐらいに植え替えが必要になります。
植え替えの際は、根鉢を崩し、傷んだ根と葉を取り除き、一回り大きな鉢に植えるようにします。
大きく育てたくない場合には根を1/3程カットして、同じ(大きさの)鉢に植えます。
植え替えの適期は4〜10月になります。
剪定やスタイリング:
ピレアは小〜中鉢に植え、摘心を繰り返してわき芽を出させ、こんもりとした株に仕立てるのが一般的な楽しみ方です。
ピレアには葉に特徴のある品種が多いので、ミニ観葉としても十分に存在感があります。
また、テラリウムとしても人気があります。
ピレアは比較的生長が早いので、すぐに茎が伸びて株のバランスが崩れてしまいます。
このような場合には、株を仕立て直す必要があります。
仕立て直しは株を一気に5cmほどまで切り戻して行います。
株があまり密でないようなら、カットした茎を寂しい場所に挿し木するようにします。
病害虫:
ピレアの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのハダニの発生になります。
乾燥すると発生しやすくなりますので、葉水などで予防します。
越冬:
ピレアは耐寒性がありますので、暖かい地域でしたら屋外での越冬が可能ですが、基本的には室内に取り込んだ方が無難です。
越冬のための最低気温の目安は3〜5℃になります。
気温が下がり始めたら水やりを控え、乾燥気味に管理します。
殖やし方:
ピレアは株分けや挿し木により簡単に殖やすことが出来ます。
これらの適期は5〜8月になります。