ポトスの概略
              ポトス
            
            サトイモ科 常緑匍匐性低木
            

【学名】 Epipremnum pinnatum 'Aureum' 
            
【別名】 オウゴンカズラ 
            
【原産地】 ソロモン諸島 
            
【花期】 − 
            
【結実期】 − 
            
【耐陰性】 普通 
            
【耐寒性】 普通 
            
【最低温度】 5℃ 
            
【乾燥】 普通 
            
【肥料】 置き肥 
            
【殖やし方】 挿し木、株分け 
            
【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ 
            
            【育てやすさ】 簡単 
            
            
        
 
          ポトスの特徴
       ポトスは熱帯アジアから太平洋諸島にかけての熱帯地方に約70種類あるつる性の植物で、日本でも人気の観葉植物です。
            
          原産地では樹本をつたって登るように生長し、20〜30m以上まで生長することもしばしばあります。
葉も切れ込みが入り、何倍もの大きさになります。
          これと比較すると日本で栽培されているポトスは、幼葉であることが分かります。
茎からは付着根が長く伸びます。
            
            
          ポトスは光沢のある艶やかな緑色の葉が空間に潤いを与え、強健な性質なので育てやすく、人気の観葉植物です。
            
          ポトスは吊り鉢やヘゴ仕立てにして飾られることが多いですが、さまざまな楽しみ方があるのも人気の理由のひとつです。
            
          水さしでも発根するほど繁殖力があるので、簡単にミニ観葉にして楽しむこともできます。
            
寄せ植えのベース素材としても利用することが出来ます。
            
            
            
          ポトスにはさまざまな種類があることは前述の通りですが、主な種類と特徴を下記に紹介します。
            
            ポトス
ポトスの中でも最も代表的な品種で、縁に黄色の斑が入った葉が特徴。
            
            ポトス ライム
 明るいライムイエローの葉色をしており、ホワイトの斑がアクセント。
柔らかい雰囲気で、空間をリフレッシュしてくれるので、
近年人気がアップしている種類です。
            
            マーブル・クィーン
葉に淡い黄色から白色の斑が入るのが特徴で、不規則な斑が人気。
やや弱い性質だが、スタンダード品種のひとつです。
            寄せ植えにもよく利用されます。  
          
          
      
         
        
          ポトスの育て方
       ポトスはヘゴ仕立てにしていると生長にしたがい下葉が落ちてしまい、樹姿が乱れてしまうことがあります。
            
          下葉が落ちても、茎の先端から新しい芽が出ているようであれば、その茎自体には問題はありませんので、新たに挿し木をして、下葉が落ちた部分を補ってあげるようにします。
          
            
            
            日当たり:
ポトスの葉は日の光が強すぎるとライム色から黄色になってしまいます。
反対に、日当たりの悪い場所では葉色の鮮やかさが失われてしまいます。
また、斑入りのものは斑が消えたり、小さくなってしまいます。
            
          そのため、きれいな葉色をキープしたい場合には、直射日光を避けて、明るい日陰で管理するようにしてください。 
            
            
            置き場:
年間を通して明るい日陰か日当たりのよい場所に置くようにします。
夏の直射日光は避けるようにしてください。
            
また、越冬のためには室内に取り込み暖かい場所においてください。 
            
            
            水やり:
          ポトスの水やりは、春〜秋の育生期にかけては鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。
            
乾燥しやすい環境では葉水も与えるようにしてください。
            
          ヘゴ仕立てにしている場合にはヘゴ柱にも水がかかるように、株の上からも水を与えるようにします。
            
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理するようにします。 
            
            
            肥料:
          ポトスは多肥にすると大きく生長しすぎてしまいますので、春〜秋の育生期に2〜3ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥する程度で十分です。 
            
            
            植え替え方法と時期:
          ポトスは根詰まりや根腐れにより、根がダメージを受けたら植え替えが必要になります。
            
植え替えは育生期の春〜秋の間に行うようにします。
            
          株を鉢から取り出し、根の周りの古い土を取り除いて、新しい清潔な土に植え替えるようにしてください。
            
          大きさをキープしたい場合には根を1/3ほどカットして、新しい土で同じ(大きさの)鉢に植え直します。 
            
            
            剪定やスタイリング:
          ポトスはつる性の観葉植物で茎を伸ばして生長するので、つるを垂らして楽しむスタイルが一般的です。
            
          ハンギング仕立てにすればナチュラルな雰囲気が楽しめますし、丸鉢をスタンドにのせてればモダンな印象に仕立てられます。
            
            
          ポトスは茎がよく生長するので誘引や切り戻しによって、全体をこんもりと葉がついている状態を保つようにします。
            
          低温や水ぎれを起こすと葉が黄色く変色したり、下葉が落ちたりしますので、他の茎を誘引したり、挿し木により空間を埋めるようにしてください。
            
          下葉が黒ずんで腐ったようになって落ちる場合には、根腐れが原因と考えられます。
その場合には腐った根を取り除き、植え替えが必要になります。 
            
            
            病害虫:
          ポトスの管理において注意が必要な病害虫は春〜秋にかけてのハダニやカイガラムシになります。
            
葉水を与えることによりこれらを予防するようにします。
          ヘゴ柱仕立てにしている場合には、ヘゴ柱にも水をかけて湿度を高めるようにしてください。
            
          これらの害虫の発生を見つけた場合には、すぐに薬剤散布などにより防除するようにしてください。 
            
            
            越冬:
          ポトスはあまり耐寒性が強くはありませんので、越冬のための最低気温は5℃ほどが必要になります。
            
暖かい部屋で管理するようにしてください。 
            
            
            殖やし方:
ポトスは生長期の春から秋にかけて挿し木や株分けで殖やすことが出来ます。
            
斑入りの品種は、美しい斑が入った葉を選んでを挿すようにします。
斑が薄いと、新しい株の葉から斑が消えてしまう事があります。
            
            
挿し木の方法は、葉を2〜3枚つけてカットし、水に挿します。
            
          2〜3週間で根が伸びてきますので、3〜4cmぐらいになったら、ハイドロカルチャーや鉢に植え替えるようにします。
            
          カットした茎を直接、植えたい場所に挿し木にしても、たいていの場合は根がちゃんとでますが、水の中で根を出させてから、土に植えた方が失敗が少なくなります。