コルムネアの概略
コルムネア
イワタバコ科 常緑蔓性低木
【学名】 Columnea
【別名】 カーニバル
【原産地】 熱帯アメリカ
【花期】 11〜3月
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 弱い
【最低温度】 8℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、取り木
【病害虫】 アブラムシ
【育てやすさ】 普通
コルムネアの特徴
コルムネアは熱帯アメリカ原産で約100〜160のも種類があります。
コルムネアは着生種ですので、自生地では樹木や岩などに付着し茎が長く垂れ下がって生長します。
垂れ下がったつるに黄色やオレンジ、赤色のかわいらしい花をたくさん付けるのも人気のポイントです。
コルムネアは元々の品種だけでなく、園芸品種や交雑品種が非常に多く、つるを伸ばして生長するタイプや立ち上がるタイプ、花の色、葉の形や模様など、その種類は非常にバラエティーに富んでいます。
例えば、リネアリスなどは立ち上がる性質がありますし、スタバンガーな仲間はつるを長く伸ばす性質があります。
コルムネアは伸ばしたつるに花を付けますので、花をたくさん咲かせるとかなり見栄えします。
コルムネアの育て方
コルムネアの管理のポイントは湿度と温度の維持になります。
その他、直射日光は葉焼けを起こす可能性があるので避け、ダメージを受けたり乱れた株は、挿し木で仕立て直します。
日当たり:
コルムネアは多少の耐寒性はありますので、目陰にも耐えますが、日当たりが不足すると開花しなくなるので注意してください。
夏の強い直射日光は葉焼けの原因となりますので遮光してください。
置き場:
コルムネアはその自生地からも分かるように、熱帯性気候のような高温多湿を好みます。
日中は暖かく、夜間に温度が下がるような、寒暖のメリハリがついた環境で管理すると花の付きがよくなります。
水やり:
コルムネアは高温多湿を好みますので、空中湿度は高く維持しますが、鉢土は過湿にならないように注意する必要があります。
水やりの目安は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
乾燥し過ぎると、葉がぽろぽろと落ちてきますので、加湿器を置いたり、こまめに霧水をかけるようにしてください。
冬は水やりを控え、乾かし気味に管理して耐寒力をアップさせます。
肥料:
コルムネアの施肥は育生期の春〜秋の間、2〜3ヶ月ごとに緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
肥料を与えすぎて多肥の状態になると、いつまでも生長し続け、花が咲かなくなりますので注意してください。
植え替え方法と時期:
コルムネアは生長して根詰まりが起きたり、鉢と株のバランスが悪くなって生きたら植え替えが必要になります。
植え替えの適期は4〜7月、9〜10月になります。
剪定やスタイリング:
コルムネアは多くの色鮮やかな花を付けるのも特徴ですので、つり鉢からつるをたくさん垂らし、多くの花を付けさせると華やかです。
コルムネアは簡単に挿し木ができるので、いくつものつるをカットし小鉢にまとめて挿すと立ち上がるように上方に伸びるので、また一味違った趣を楽しむ事が出来ます。
コルムネアのスタイリングの基本は、摘芯(剪定)をして新枝を増やしてあげるようにします。
管理温度が足りなくなったり、根詰まりすると下葉が落ちてきます。
このような場合には、切り戻しをし植え替えをして株を再生させます。
ダメージが株全体に及ぶなど、被害が大きい場合には挿し木により株全体を仕立て直す必要があります。
病害虫:
コルムネアの管理において注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのアブラムシやハダニ、カイガラムシなどになります。
気温が上がるとアブラムシが発生しやすくなりますので、葉裏や茎などを注意深く観察するようにしてください。
越冬:
コルムネアは耐寒性があまりありませんので、冬を越すためには株を暖かい室内に取り込んで管理する様にします。
越冬のための最低気温の目安は8℃になります。
耐寒性を高めるため、気温が下がり始めたら水やりを控え、乾かし気味に管理する様にしてください。
殖やし方:
コルムネアは挿し木により簡単に殖やすことができます。
挿し木は育生期の春〜秋にかけてが適期になります。
挿し木には元気な葉のついた枝やつるを選んで挿し穂をつくり、数本まとめて挿すようにします。
越冬のために寒さに耐える事のできる株にすることが必要なので、気温が下がる前にしっかり根を出させるようにします。