シェフレラの概略
シェフレラ
ウコギ科 常緑広葉樹
【学名】 Schefflera arboricola
【別名】 ヤドリフカノキ
【原産地】 中国南部、台湾、熱帯アジア、オセアニア
【花期】 なし
【結実期】 なし
【耐陰性】 あり
【耐寒性】 あり
【最低温度】 0℃
【乾燥】 強い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、取り木
【病害虫】 ハダニ、カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 簡単
シェフレラの特徴
シェフレラは熱帯アジアやオセアニア地方に150種ほどある観葉植物で、一般的な種類であるアルボリコラは台湾や中国南部が原産です。
シェフレラは生長が早く、幹の高さは5〜7mにもなります。
茎は真直ぐ育ち、長楕円形の葉をつけます。
小さな8枚ほどの葉からなる葉は、大きくなると新葉の形が変わります。
葉の色は緑色ですが、不現則な乳臼色の斑が入るフイリヤドリフカノキという種類もあります。
耐寒性もある観葉植物ですので、初心者向きといえるでしょう。
シェフレラの楽しみ方としては、中〜大鉢に何本かを寄せ植えするのが人気があるようです。
シェフレラは生長が早いので、大きくなり過ぎてしまったら、好みの高さで切り戻します。
切った部分からわき芽が伸び、好みの樹形づくりが楽しめます。
枝先には小さな葉がまとまって出てくるので、ミニ観葉やハイドロカルチャーとしても楽しむことができます。
シェフレラには多くの園芸種があるのは前述の通りですが、葉が緑色のホンコン、斑人り種、葉が細長いものなど、多くの種類が市場に出回っているようです。
シェフレラで最もポピュラーな種類はアルボリコラで、その中でもホンコンが一般的です。
ホンコン・シェフレラやホンコン・カポックと呼ぱれますが、カポックはバンヤ科の別の植物なので注意してください。
シェフレラの育て方
シェフレラは下葉を落としながらちながら茎が伸びていきますが、真っ直ぐに伸ばすには、支柱を立てて育てるようにします。
小さい内から支柱なしで育てると、茎が曲がってしまいますが、あえて茎を曲げて育てても味があっておすすめです。
日当たり:
シェフレラは耐陰性が強いので置く場所は選びませんが、日光不足だと徒長し、株が軟弱になったり、落葉しやすくなるので、樹形をよく育てたいなら、日当たりのよい場所に置きます。
置き場:
シェフレラは耐寒性と耐陰性があるので、関東より西では屋外でも冬を越すことができます。
関東以北では冬は室内に入れてあげるようにしてください。
丈夫な株に育てたい場合には、年間を通して日当たりのよい場所に置きます。
水やり:
シェフレラの乾燥に強く、水やりは鉢土の表面が乾いてきたら与える程度で十分です。水やりを控えめにした方が株が締まります。
冬場は水が乾きにくくなるため、水やりは控えめにします。
空気が乾燥している場合には葉水を与えるとよいでしょう。
暑い夏の時期の7〜8月には水不足になりがちなので、毎日の水やりが必要になります。
水不足になると葉の色が黄色くなったり、落葉したりします。
逆に水を多く与えると茎が伸び、徒長ぎみになります。
肥料:
シェフレラの施肥の方法は、株が小さい間は液体肥料で生長を促し、観賞株になったら緩効性化成肥料を年に1〜2回与えます。
肥料の与え過ぎは、樹形を崩す原因になるので注意を。
植え替え方法と時期:
シェフレラの植え替えは生長して、根詰まりしそうになったら行います。
植え替えの際に、黒く枯れてしまった幹は根元から切り、切り口はなめらかにし、防腐剤などを塗って菌が入るのを抑え、切り□が目立たないようにしておくとよいでしょう。
鉢から株を抜き、古土を落とします。
この際、黒く腐った根はつけ根から切り取り、長く飛び出した根も切っておきます。
植え替えの時期は生育期の春〜秋に行うようにします。
剪定やスタイリング:
シェフレラは斜めに寄りかかるように広がって伸びる性質があるので、広がりすぎたら短くカットして樹形を保つ必要があります。
真っ直ぐに伸ばしたい場合には、支柱などを立て誘引する必要があります。
支柱は鉢の底までしっかりと挿し、茎をピニタイなどで結びます。
シェフレラは大きくなってくると気根が伸び、形の違う葉が出始め、下葉が葉が落ちてきますので、ある程度の高さまで生長したら、切り戻して新しい茎を伸ばさせるようにします。
病害虫:
シェフレラの葉が黄色く変色した場合には、害虫の可能性があります。
変色した葉が一部の場合はハダニが原因ですので、薬剤散布をして防除します。
全体的に葉の色が変色している場合には、水不足が原因ですので、たっぷりと水を与え、葉水も与えるようにします。
シェフレラで注意する害虫はハダニやカイガラムシ、アブラムシ等です。
特に春〜秋には注意が必要です。
害虫を見つけたら捕殺し、薬剤散布で防除するようにしてください。
カイガラムシは歯ブラシなどでこすり落としてください。
越冬:
シェフレラは耐寒性があり、0℃程度にも耐えますが、霜には当てないようにしてください。
殖やし方:
シェフレラは挿し木や取り木で増やします。
根付きやすい春から夏の育成期にかけて行うようにしてください。
挿し木の方法は、枝を10cmほどにカットし下葉を落とし、専門用土などに挿します。
水やりは表面の土が乾いたら与える程度にし、1ヵ月ほど経って発根したら大きな鉢に植え替えます。
取り木の際の注意点としては、取り木後は親株も根鉢を少しくずし、新しい用土で植え替えてあげるようにしてください。