ディジゴテカの概略
ディジゴテカ
ウコギ科 常緑低木
【学名】 Dizyhotheca
elegantissima
【別名】 アラレア、モミジバアラレア
【原産地】 ボリネシア、ニューカレドニア
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 強い
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 カイガラムシ
【育てやすさ】 普通
ディジゴテカの特徴
ディジゴテカはボリネシアやニューカレドニア原産の植物で、原産地では高さ10mを超えるほど大きく育ちます。
鉢植えにすれば大きくなりすぎることはありませんし、独特な形の葉が人気の観葉植物です。
葉はギザギザに小葉が切れ込んだ繊細な形をしています。
ディジゴテカは別名でアラレアやモミジバアラリアと呼ばれる事がありますが、これ以前の誤った分類による属名になります。
ディジゴテカは通常のものから立ち葉性のもの、矮性種、斑入り種などざまざまな園芸品種がありますので、置く場所や演出したいイメージなど目的に合わせて好みのものを選ぶことができます。
また、生長して大きくなっても枝が横に広がらないので、狭い場所にも飾る事ができるのも魅力のひとつです。
ディジゴテカの育て方
日当たり:
ディジゴテカは耐陰性がありますので、暗い室内でも枯れることなく葉を広げますが、基本的には日当たりを好む性質があります。
可能な限り直射日光に当てて育てた方が、丈夫で元気な株に育ちます。
置き場:
ディジゴテカは耐陰性や耐寒性がありますので、それほど置き場は心配することはありませんが、できる限り日当たりの良い場所に置くようにします。
また、冬は冬越しのために室内に取り込み、落葉を防ぐため、明るく暖かい場所に置くようにしてください。
水やり:
ディジゴテカは乾燥に強いので、水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与える程度で十分です。
多少、乾燥気味に管理するぐらいがちょうど良く、冬の間は水やりを控え、更に乾かし気味に管理する様にしてください。
肥料:
ディジゴテカの施肥は、育生期の春〜秋の間に1回ほど緩効性の化成肥料を置き肥して与えます。
園芸品種であるキャスターやキャスターバリエガタは生長が遅いので、施肥の頻度を上げる必要があるので、2〜3ヶ月おきに施肥します。
植え替え方法と時期:
生長して株と鉢のバランスが悪くなったり、根が生長して根詰まりが始まったらワンサイズ大きな鉢に植え替えてあげる必要があります。
植え替えは5〜8月が適期になります。
剪定やスタイリング:
ディジゴテカは中鉢で育てる一般的なスタイルや、大きく育てて大鉢仕立ての存在感のあるシンボルツリーにしたり、挿し木してミニ観葉にして楽しむなど、様々なスタイルで楽しめます。
ディジゴテカは日当たり不足や多湿による蒸れなどで樹形が乱れ、水分や栄養不足、根詰まりにより下葉が落ちてしまいます。
このような場合には切り戻して植え替え、株を再生させます。
切り戻してから2〜3週間ほどで新芽が伸び始めます。
病害虫:
ディジゴテカの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのカイガラムシの発生になります。
葉裏などにカイガラムシの発生を確認したら、早急に歯ブラシなどでこすり落とすか薬剤で駆除します。
越冬:
ディジゴテカは冬を越すためには暖かい室内に取り込んで管理します。
越冬のための最低気温の目安は5℃になります。
普段から乾燥気味に管理するのが、管理のポイントですが、冬場には水やりの頻度を落とし、更に乾燥気味に管理します。
殖やし方:
ディジゴテカは挿し木や株分けにより殖やす事ができます。
これらの適期は5〜8月になります。