ガジュマルの概略
ガジュマル
クワ科 常緑広葉樹
【学名】 Ficus
microcarpa
【別名】 チャイニーズバンヤン
【原産地】 アジア〜オーストラリア北部の熱帯・亜熱帯
【花期】 −
【結実期】 −
【耐陰性】 強い
【耐寒性】 ある
【最低温度】 0〜5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木、株分け
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ
【育てやすさ】 簡単
ガジュマルの特徴
ガジュマルは光沢のある緑色をした楕円形の葉を持つ観葉植物で、育てやすいので人気があります。
幹の途中から気根を出して生長するのも特徴です。
株が生長し充実してくると1cm程の実をつけます。
ガジュマルは日本南部から台湾、中国南部、タイ、マレーシア、ミクロネシア、オーストラリアなどの熱帯〜亜熱帯地方にかけて広く分布して自生しています。
日本では屋久島〜沖縄などの南西諸島に自生しています。
ガジュマルは鉢植えにして観葉植物にされる以外にも地植えにして防風林や防潮樹、街路樹、生垣としても利用されます。
また、細工物にも利用されることがあります。
ガジュマルは耐寒性があり、曰陰にも強く、丈夫で育てやすいのでインテリアとしての利用価値があります。
和風の盆栽風でも、洋風にも似合うのも人気の理由です。
近年市場に出回っているもので人気のスタイルは、ニンジンガジュマルという実生株の根を土から裸出させ、そこに別のガジュマルを接ぎ木したものです。
ガジュマルの育て方
ガジュマルは耐陰性や耐寒性がありますので、インテリアとして室内でも場所を選ばず飾ることができますが、日当たりの悪い場所で長期管理すると、樹形や葉色が悪くなってしまいます。
日当たり:
ガジュマルは耐陰性がありますが、基本的には日当たりを好みます。
耐陰性は強いので、室内の日陰でも育てることが出来ますが、長く暗い場所で管理すると株が弱り葉が黄色くなってしまいます。
そのような場合には日の光に当てることで回復が可能です。
置き場:
ガジュマルは耐陰性がありますが、基本的には日当たりを好みますので、年間を通して日当たりのよい場所で管理することにより元気で丈夫な株に育てることが出来ます。
水やり:
春〜秋にかけての水やりは、鉢土が乾いたらたっぷり与えます。
葉水も与えるようにすると、病害虫の予防にもなります。
冬は水やりを控え、乾燥気味に管理するようにしてください。
肥料:
ガジュマルの施肥は生長期の春〜秋の間に、2〜3ヶ月ごと緩効性の化成肥料を置き肥してください。
植え替え方法と時期:
ガジュマルは生長し根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
鉢の底から根が見え隠れするようになったら植え替えのサインです。
植え替えの際は根についた古い土を落とし、傷んだ根をカットし、清潔な観葉植物の専門用土で一回り大きな鉢に植え替えます。
剪定やスタイリング:
葉を増やしたい場合には、枝先をカットすることにより新芽が増え、株全体のボリュームをアップさせることが出来ます。
枝先の切り戻しの適期は育生期の5〜7月になります。
病害虫:
ガジュマルの管理で注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのアブラムシやカイガラムシの発生になります。
葉水によりこれらの発生の予防にもなりますので、葉水の際には、葉の裏にも水をかけるようにしてください。
害虫の発生を確認したら、薬剤散布により駆除してください。
カイガラムシが発生すると、新しい葉が巻き込んだり、コブになったりします。
これを放置するとスス病を誘発しますので、これらの葉を取り除いてから薬剤散布で駆除します。
カイガラムシによる被害の場合には透明な粘着質の液体が葉についていますので注意してみてください。
越冬:
ガジュマルは耐寒性がありますが、越冬のためには基本的に室内に株を取り込むようにしてください。
越冬のための最低気温の目安は5℃以上になります。
水やりは控えめにし、乾かし気味に管理してください。
殖やし方:
ガジュマルは春〜夏にかけて挿し木や取り木で殖やすことが出来ます。
植え付けの際は排水性のよい観葉植物の専門用土に植えます。
鉢の底に大きめの赤玉土を敷くと排水性を高められます。