ホヤの概略
ホヤ
キョウチクトウ科 常緑匍匐性低木
【学名】 Hoya
【別名】 サクララン、カルサノ
【原産地】 インド、オーストラリア
【花期】 1年中
【結実期】 −
【耐陰性】 普通
【耐寒性】 普通
【最低温度】 5℃
【乾燥】 普通
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 挿し木
【病害虫】 カイガラムシ、アブラムシ、センチュウ
【育てやすさ】 簡単
ホヤの特徴
ホヤは九州南部や沖縄から熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島にかけて約200種あるつる性の植物で、葉だけでなく、美しい花も楽しむことのできる観葉植物です。
ホヤの花は中心が赤く、小さな花びらは白や薄いピンク色をしており、30個前後が球状に茎に付くようにして咲きます。
ホヤはその花の色が桜に似ていることから、和名ではサクラランと呼ばれる事もあります。
また、カルノサという別名で呼ばれることもあります。
ホヤの種類の中でも、葉がハートの型をしている力ーリーは、ハートホヤやラプハートなどという愛称で、鉢に葉だけを挿したスタイルで店頭に並んでいる姿もよく目にします。
その他にも園芸品種が多く出回っており、近年、人気の上がってきているコンパクタのように、葉がよじれている種類のものもあります。
ホヤの育て方
ホヤの葉は多肉質ですので、過湿を嫌います。
そのため、基本的には乾燥気味に管理するようにしてください。
葉水は乾燥しすぎるときだけ与える程度で十分です。
日当たり:
基本的には日当たりを好む観葉植物です。
ただし、真夏の直射曰光は避けるようにしてください。
多少の耐陰性もありますので、日当たりのあまりよくない場所でも枯れてしまうことはあまりありませんが、花芽をつけることが出来ず、せっかくの楽しみの一つであるかわいらしい花が楽しめなくなります。
置き場:
繰り返しになりますが、ホヤは多少の耐陰性はありますが、暗い部屋で長期間管理すると花つきが悪くなってしまいます。
そのため、春から秋にかけては直射日光を避けた明るい日陰が最適の置き場になります。
冬場には暖かい室内に取り込むようにしてください。
水やり:
サクラランの水やりは、基本的には乾かし気味に管理しますので、春から秋は鉢土が乾いたら与える程度で十分です。
冬は水やりを控え、乾燥気味に管理してください。
肥料:
ホヤの施肥は育生期の春〜秋にかけて、2ヶ月おきに緩効性の化成肥料を置き肥するようにしてください。
植え替え方法と時期:
ホヤは生長して根詰まりが始まったら植え替えが必要になります。
植え替えの際には一回り大きな鉢に、新しい専門用土などで植えます。
同じ大きさを維持したい場合には、根を1/3ほどカットして、同じ(大きさの)鉢に新しい土で植えます。
剪定やスタイリング:
つる性の観葉植物としてハンギングや背の高い鉢に植えて育てるのがスタンダードなスタイルですが、最近では、ハート型の葉を、そのまま鉢に挿して楽しむスタイルも人気です。
病害虫:
サクラランの管理で注意が必要な病害虫は春から秋にかけてのはカイガラムシやアブラムシの発生です。
水やりしても葉がしおれている場合にはセンチュウの被害が考えられます。
センチュウが発生したら挿し木での株の再生が必要です。
越冬:
ホヤはあまり寒さには強い性質ではありませんので、越冬のためには暖かい室内で管理する必要があります。
越冬のための最低気温の目安は5℃になります。
殖やし方:
ホヤは春〜夏の育生期にかけて挿し木で殖やすことができます。