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自然と暮らすは生活を豊かにする庭木や観葉植物、ハーブなどを紹介しています。



アンスリウムの概略

アンスリウム

サトイモ科 常緑多年草


【学名】 Anthurium andraeanum

【別名】 オオベニウチワ 

【原産地】 コロンビア 

【花期】 1年中

【結実期】 −

【耐陰性】 普通

【耐寒性】 普通

【最低温度】 5℃

【乾燥】 普通 

【肥料】 置き肥

【殖やし方】 挿し木、取り木、株分け、実生 

【病害虫】 カイガラムシ、ハダニ 

【育てやすさ】 普通


アンスリウムの特徴

     
アンスリウムは非常に特徴的な外観を持った観葉植物で、人工的に見えるほど艶のある花と葉が独特で、和洋を問わずにあらゆる空間に飾ることができます。

花のように見える赤く光沢のあるハート型の部分は仏炎ホウと呼ぱれ、実際は花の蕾を包む葉にあたるものです。

仏炎ホウの中にある穂のようなものが、肉穂花序(ニクスイカジョ)という花の器官で、小さな花がたくさん付いています。


アンスリウムは派手な花だけではなく、葉も艶やかで大きいので、中鉢くらいで花を数輪咲かせて楽しむ方が多いようです。

また、コンテナガーデンやテラリウムなどに混植するときは、メインとして利用できる存在感のある観葉植物です。

寄せ植えにする場合には大きめの鉢につる性のグリーンを組み合せたり、管理方法が似ている植物を集めるようにします。


アンスリウムには多くの種類があり、熱帯アメリカを中心に約600種ほどが確認されています。

花の観賞に向く品種はアンドレアヌムやシェリゼリアヌムが主です。

中でもアンスリウム・アンドレアヌムは一般的に品種で、仏炎包の赤く、別名オオベニウチワとも呼ばれる事があります。

現在は、他にも仏炎包が白やピンク、オレンジ、グラデーションのものなど、多くの園芸品種が出回っています。

株の大きさも、大形のものから小さなものまであります。
矮性種のヒメアンスリウムは人気の高い種類でもあります。


アンドレアヌムには多くの種類があるのは前述の通りですが、主な種類は下記のものになります。

アンドレアヌム
コロンビアやエクアドル原産の仏炎ホウが赤い種類のもので、八ワイを中心に多くの園芸種が作り出されています。
赤色のホウに緑色や白色が入る「オバケ」があります。

アクアポリス
アクアポリスは白いホウと肉厚で大きな葉が人気の種類です。
強い日差しには弱いので、明るい日陰で管理するようにします。

アポロ
一般的に市場に多く出回っている品種で、ホウの色は赤く、肉厚で鮮やかな濃い緑色の葉が人気の品種です。

コソハラ レッド
ハワイで作り出された品種で、赤いホウと薄い緑色の葉が特徴です。
さわやかな雰囲気が人気の種類です。

ヒメアンスリウム
小鉢値えに向く矮小種で、ミニ観葉などにおすすめです。


アンスリウムの育て方

     
アンスリウムは高温多湿を好む性質がありますので、乾燥し過ぎると根がダメージを受けてしまいます。

また、加湿も根を傷めてしまうこともあります。

根にダメージを受けた株は下葉が黄ばみ、葉を落としてしまいます。


日当たり:
アンスリウムは日当たりを好む性質がありますが、直射日光は葉を傷めてしまいますので避けるようにします。


置き場:
直射日光の当たらない、明るい日陰で管理するようにしてください。

冬には暖かい室内に取り入れるようにします。
暖房の入った部屋は乾燥し過ぎてしまうことが考えられますので、葉水などで高温多湿状態をキープするようにしてください。


水やり:
アンスリウムの水やりは、春〜秋にかけては鉢土が乾く前にたっぷりと水を与えるようにしてください。
水はけのよい用土に植えていないと、鉢土がジクジクして根腐れの原因になるので注意が必要です。

冬は水やりを控え、乾かし気味に管理するようにします。

アンスリウムは多湿状態を好む性質がありますので、年間を通して鉢全体に葉水を与えるようにしてください。
葉水は霧吹きではなく、湿らせたスポンジ等で葉をぬぐうように拭きます。


肥料:
アンスリウムの施肥は育生期の春〜秋にかけて、緩効性の化成肥料を2〜3ヶ月毎に置き肥して与えるようにします。


植え替え方法と時期:
根がダメージを受けてしまったり、根詰まりが起きてしまったら新しい土で植え替えが必要になります。

植え替えは5〜8月の間に行うようにします。


剪定やスタイリング:
アンスリウムは生長するにつれ茎が立ち上がりバランスが悪くなったり、新芽がどんどん出てきて鉢におさまらなくなってしまいます。

このような状態になった場合には、早めの植え替えや切り戻し、仕立て直しなどが必要になります。


植え替えの場合は、一回り大きな鉢に新芽の高さまで深植えにします。

株が生長しすぎると新芽が茎の真ん中ほどにきてしまいますので、深植えにして、株元に新芽がくるようにします。


大きくしたくない場合には株分けにするか、葉の分かれている場所の下の辺りで取り木をして株を更新します。

切り戻しでの株の更新には、茎から出ている小さな子株を使用します。

茎が伸びてしまった株は、葉の出ている下に気根が出ていれば、気根を水ごけで巻くようにしてビニールで包みます。

水苔が乾燥しないように、霧吹きなどでの水やりを忘れないようにします。

水ごけの外から根が何本も見えるようになったら、水苔の下で切り離し、新しい観葉植物用の専門用土を使って植えます。
大きな子株は支柱を立てるなどして、固定して上げるようにします。


病害虫:
アンスリウムを育てる上で注意が必要になる病害虫は、春〜秋にかけてのハダニやカイガラムシの発生です。

これらの発生を見つけた場合には、薬剤散布などにより防除します。

特に高温乾燥期には発生しやすくなりますので注意してください。


越冬:
アンスリウムの越冬に必要な最低気温の目安は5℃以上です。

暖かい室内に取り入れて、水やりを控え乾燥気味に管理してください。


殖やし方:
アンスリウムは初夏〜秋にかけて挿し木や株分けで殖やすことができます。

結実したら実生でも殖やすことは可能ですが、開花するまでに2〜3年かかりますので、おすすめではありません。

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