ラセンイの概略
ラセンイ
イギサ科 常緑多年草
【学名】 Juncus effusus 'Spiralis'
【別名】 ユンカス、ジャンカス、スピラリス
【原産地】 北半球の温帯地方
【花期】 6〜7月
【結実期】 8〜9月
【耐陰性】 強い
【耐寒性】 強い
【最低温度】 0℃
【乾燥】 弱い
【肥料】 置き肥
【殖やし方】 株分け
【病害虫】 ハダニ、アブラムシ
【育てやすさ】 普通
ラセンイの特徴
ラセンイはその独特の姿が人気の観葉植物です。
葉が退化し、茎が螺旋状に巻きながら四方に伸びて生長します。
ラセンイは畳などに使われているイグサの突然変異で生まれた品種で、耐陰性のみでなく、耐暑性、耐寒性ともに優れており、とても丈夫で育てやすい観葉植物です。
お部屋に置いておくと独特の存在感で空間にアクセントを加え、ほとんど管理に手がかからないのでおすすめの観葉植物です。
ラセンイは6〜7月に花をつけ、その後8〜9月頃に穂をつけます。
ラセンイの利用の仕方は幅広く、単品で鉢植えやミニ盆栽風仕立て、コケ玉、寄せ植えなどにして楽しむ事が出来ます。
近年は小さな生態系環境を再現するビオトープとしても人気です。
ラセンイの育て方
ラセンイの管理での最大のポイントは水やりです。
水生植物として扱われる事もあるほど水を好む性質ですので、常に鉢受け皿には水が溜っているように管理し、水枯れしないように注意します。
日当たり:
ラセンイは耐陰性がありますが、基本的には日当たりを好みます。
置き場:
ラセンイは強い耐陰性がありますので、室内の日当たりの悪い場所に置いても枯れてしまうことはありませんが、基本的には日当たりを好みますので、屋外の日当たりのよい場所か明るい日陰が最適の置き場です。
室内での管理の場合も明るい場所に置くようにします。
水やり:
ラセンイは乾燥に弱いので水切れしないように注意します。
受け皿には常に水がたまっている状態を心がけ手ください。
秋〜春の水やりは鉢土が乾いたらたっぷりと与え、夏場は毎日にします。
水分不足になると茎がカラカラになり枯れてしまうことがあります。
こうなった場合には、枯れてしまった部分をカットして、植え替えてあげると再生することが出来ることがあります。
肥料:
ラセンイの施肥は育生期である春〜秋にかけて、2〜3ヶ月おきに緩効性の化成肥料の置き肥として与えます。
植え替え方法と時期:
ラセンイは株が成長して鉢とのバランスが悪くなったり、根詰まりし始めたら植え替えが必要になります。
植え替えの適期は4〜7月になります。
剪定やスタイリング:
ラセンイは鉢植えにして楽しむ事が出来ますが、和風の鉢に植えると盆栽風のアレンジを楽しむ事が出来ます。
また、水生植物として扱われる程、水を好みますので、ガラスや陶器の器に鉢ごと株元まで沈めることで、涼しげなインテリアとして空間に爽やかさを演出できます。
浮き草や浮き玉を浮かぺるのもおすすめです。
更に、苔玉仕立てにするのも人気のアレンジのひとつです。
鉢土を包むようにしてケト土で包み、苔を貼り付けます。
苔が根付くまでは糸などを巻いて固定しておきます。
皿などに白砂を敷き、その上にコケ玉を置くのもおすすめです。
コケ玉仕立てにした場合の水やりは水を入れた容器に苔玉を沈め、苔に3〜5分ほど水を吸収させる方法をとります。
目安は春や秋にかけては3日おき、夏場は毎日です。
カビが生えないように風通しの良い場所に置くようにしてください。
病害虫:
ラセンイの管理において注意が必要な病害虫は、春〜秋にかけてのアブラムシやハダニの発生になります。
越冬:
ラセンイは耐寒性がありますので、霜や雪の被害に気をつければ屋外でも越冬させることが可能です。
ただし、屋外での冬越えの場合、葉が枯れたようになるので可能であれば暖かい室内に取り込む方がおすすめです。
越冬のための最低気温の目安は0℃になります。
殖やし方:
ラセンイは春〜夏にかけて株分けで殖やすことが出来ます。