観葉植物で繁殖力の強い種類のものは、根元から株を小分けにしたり、カットした枝から新しい株を殖やす事ができます。
これを株分けや挿し木と呼びます。
ポトスやアイビーなどをもう一鉢欲しいと思った場合には、わざわざ買わなくてもこのような方法で増やすことができるのです。
ここでは株分けの方法について、その方法や注意点をまとめてみました。
株分けとは、一つの株を複数に分けて、それぞれを育てることです。
こうすることで一つの株から複数の株に増やすことができます。
株分けは植物の育成期である春〜夏の間に行います。
冬になる前には株分けをした新しい株が十分に安定するように、早い段階に株分けしておくようにしてください。
[根がいっぱいになった場合]
株を鉢から抜いて、根についた古い土を取り除きます。
作業がしやすいように前日からの水やりは控えるとよいでしょう。
株を根ごと2〜3つに分けます。ハサミなどで均等に分けたら、傷んだ根や伸びすぎたものを切りそろえてください。
花がついている場合には、花も切り落としておいた方が株分けした株が定着しやすくなります。
その後、元の大きさ程度の鉢に植えるようにしてください。
[親株に子株ができる種類]
グズマニアなどの親株に子株ができるタイプの観葉植物の株分けは、親株の株元にできるだけ近くで茎の堅い部分を切ります。
切り口がぐちゃぐちゃになると新しい株が根付きませんので、切れ味のよい園芸用のハサミを使うようにしてください。
切り取った子株は、水分を十分に含ませた水苔で株元をしっかりと包みます。
そして、それを水苔を入れた鉢に植えつけます。
発根したら一回り大きな鉢に植え替えてあげてください。
根の周りの水苔はそのままで植え、その周りに土を入れます。
[多肉植物]
サボテンなどの多肉植物の株分けは、子株がある程度成長したら、親株から切り離して別の鉢に植えて行います。
切り口がきれいでないと根付かないので、よく切れるサミを使います。
子株を親株から切り取ったら、1〜2週間切り□を乾かすために陰干しにしてください。
切り口が乾いたら専門用士を入れた鉢に植えます。
この際、切り口は5mm程度、土に入れるように気をつけてください。
水やりは植えてから1週間ほどしてからにします。