観葉植物を丈夫に育てるには毎日のチェックが欠かせません。
愛情を持って日々観葉植物に接していれば、その変化や問題点などを早急に見つけることができます。
とはいえ、忙しい毎日の中でずっと観葉植物だけを見ているわけにはいきません。
また、初心者にとっては見るポイントが分からないと、時間だけを無駄にしてしまうことになりかねません。
ここでは、日々の観葉植物をチェックするポイントを植物の部位ごとにまとめてみましたので参考にしてください。
1.鉢の底から根が見る根が生長して鉢の大きさが足りなくなり、根詰まりを起こしています。
このまま放置すると観葉植物の生長に影響を与え、花や葉の付き方も悪くなってしまいます。
このような状態になったら、一回り大きなサイズの鉢に植え替えて上げる必要があります。
株が増えている場合には株分けをしても良いでしょう。
植え替えには適した時期がありますので、注意してください。
2.植え替えで元気がなくなった
植え替えで元気がなくなってしまうのは、植え替えをした時期が、植物の元気がなくなっている時期であった事が考えられます。
その場合には施肥をして様子を見るしかありません。
また、土の品質が問題である場合も考えられます。
庭土をそのまま持ってきて鉢植えに使っていたり、植え替え前の土をそのまま使っている場合にもこのようなことがあります。
庭土の土は粒が細かいので根詰まりが起こりやすい特徴があります。
この場合には、古い土をしっかりと根から落とし、市販の専門用土を使って植え替えてみてください。
3.土の表面が固まり具合
表面の土が固くなってしまっている場合には、水やりの回数や量の不足が考えられます。
こうなってしまうと、鉢全体に水が行き渡らなくなってしまうので、土の表面を軽くほぐしてあげるようにしてください。
4.肥料を与えても元気にならない
このような場合には肥料がその植物に適当なものであるのか、見直す必要があります。
肥料の種類が適切であれば、次は量の問題となります。
肥料は少なすぎても、多すぎてもよくありません。
施肥の量が多すぎる場合には、水を十分に与えて洗い流します。
5.嫌な臭いがする
鉢から悪臭がするケースでは、鉢の中で有機肥料などが腐ってしまったことが考えられます。
このような場合には鉢の土を入れ替える必要があります。
化成肥料や液肥を使うようにすると、このようなケースを避けることができます。
6.根が黒く変化している根が黒くなるのは病気であることが考えられます。
根が黒くなっているのを発見したら、黒くなった根を取り除き、排水性の良い土に植え替えてあげるようにしてください。
殺菌剤を土に混ぜるのも忘れずに。
7.葉に白い小さなものがついているこの白いものはカイガラムシです。
カイガラムシの排泄物はスス病を引き起こすので、すぐに排除するようにしてください。
8.茎が細く柔らかすぎる茎が細いのは日光不足による徒長が考えられます。
柔らかすぎる茎は、徒長以外にも、軟腐病や根腐れが考えられます。
日照不足の場合には日当たりの良い場所に移動すれば良いのですが、病気の場合には、残念ながら回復は望めません。
9.葉に濡れた白く光ったスジが見えるナメクジかカタツムリが通った跡だと考えられます。
円形に葉が食べられていたら、ナメクジの被害と考えて間違えありません。
ナメクジを見つけたら捕殺するか、駆除剤を撒いて防除してください。
10.葉の色が変色している
他に問題が見当たらず、葉の色だけ変色している場合には、日当たりの問題が考えられます。
日当たりは不足していないでしょうか?
耐陰性のある観葉植物も、基本的には日光を好む傾向があります。
また、逆に日当たりが十分な場所においているのに葉の色が変色してし待っている場合には葉焼けが考えられます。
半日陰に移したり遮光するなど、日当たりを見直してください。
11.葉がすぐ落ちてしまう
急激な温度変化による自然現象以外であれば、寒さにより根や葉がダメージを受けてしまっているのが原因です。
自然現象の場合は、しばらく様子を見るしか有りませんが、冷害の場合には、早い段階で暖かい場所に移してあげてください。
12.葉の裏に虫がいる害虫を見つけたら、手で取って殺すか、殺虫剤で駆除してください。
13.葉に黒いススのようなものがついているスス病が考えられます。害虫の排泄物に黒カビが発生したものです。
ひどくなると日光不足で植物の健康に悪影響を与えてしまいます。
スス病が発生した場合には殺虫殺菌剤で対処します。
14.花が咲かない
花が咲かない場合、よくある原因としては日照不足と肥料の与えすぎが考えられます。
植物の日照や施肥などの環境を見直してあげてください。
15.花の色が悪くなり、花も小さくなった株自体の元気がなくなってきてしまっていることが考えられます。
栄養や肥料不足が原因でしょう。
植え替えの時期なら新しい専門用土に植え替えてあげるか、即効性の液肥で栄養を補給してあげてください。
16.つぼみのまま落ちてしまう急激な環境の変化による現象と考えることができます。
変化に順応するための生理現象です。
しばらく様子を見て、環境に適応するのを待つしかありません。