近年、観葉植物からマイナスイオンが発生していることが確認され、日々の生活に癒しを与えてくれることが分かりました。
これにより一気に観葉植物が見直され、お家で育てる方も増えたといわれていますが、それ以外にも環境や毎日の生活に良い影響を与えてくれることが分かっています。
ここでは、観葉植物の与える良い影響について紹介します。
最初、一般に植物の環境に与える好影響が知られるきっかけは1980年にNASAの研究所で発見された、植物の密閉空間におけるホルムアルデヒドの除去作用でした。
その後、様々な実験や研究がすすめられ、1996年にDr.ウォルバートンがこれらの研究をまとめた「Eco‐Friendly Houseplants:
50 lndoor Plants That Purify The Air in Houses and Offices」という本を発表しました。
この本の中で、環境に優しい効果のある植物をエコ・プランツと呼び、その効果毎にランク付けがされています。
ホルムアルデヒドの除去率に関しては、ネフロレピスが1位となり、以下、シンノウヤシ、アオワーネッキー、セイフルジー(ヤシ)、インドゴムノキ、アイビー、ベンジャミンゴム、スパティフィラム、アレカヤシ、ドラセナ・フレグランス
"マッサングアナ"(幸福の木)、カンノンチク、ドラセナ・コンシンナ、ディフェンバキア、テーブルヤシ、アグラオネマ、オリヅルラン、フィロデンドロン、ポトスなどと、ずらりと観葉植物がランクインしています。
また、キシレンの除去率ではアレカヤシやシンノウヤシがアンモニアの除去率ではカンノンチクが上位にランクインしています。
観葉植物は空気をきれいに浄化してくれる効果があります。
これは観葉植物の多くは熱帯地域原産の植物ですので、自生地では湿度が高くじめっとした環境の中で自生しています。
このような環境では有機化合物が大量に発生するので、これらを処理するために空気の浄化機能が高いと考えられています。
観葉植物が呼吸により、これらの有害物質をとり込み、根の周りの微生物が物質を分解し栄養源にすることによって、空気が浄化されるというメカニズムが繰り返されています。
また、観葉植物たちはカビの胞子やバクテリアの活動を抑制する化学物質を放出していることも分かってきました。
その他、湿度の調整機能もあり、乾燥した環境では蒸散量を増やして空間の湿度を高めてくれます。
反対に高湿度の場所では水蒸気の発生を抑えることも分かっています。
これらの観葉植物の働きにより、植物のある部屋では、ストレスが低減されるという実験結果もあります。