ワイルドストロベリーの概要
ワイルドストロベリー WILD
STRAWBERRY
バラ科 多年草
【学名】 Fragaria
Vesca
【利用部分】 葉
【浸出時間】 3〜5分
【原産地】 ヨーロッパ
【栽培】 種または移植した苗から育てる。
【薬効】 利尿作用。リラックス効果。下痢・胃炎・リウマチの緩和。食欲増進。消化器系の不調の改善。
【他の利用法】 ジャム、お菓子、美容液。
【注意点】 冬やおなかが冷えた時は、消化不良の原因になるので注意。
ワイルドストロベリーの特徴とハーブティー
名前にストロベリーがつきますが、イチゴとはかなりイメージが違うハーブです。
一般的にイチゴと言われるのは、オランダイチゴで食用に品種改良されたものです。
ワイルドストロベリーの実は香りはありますが、イチゴのようなフルーティーなおいしさはありません。
ワイルドストロベリーは、ハーブティーにしたときも甘酸っぱさやフルーティーな感じはなく、草を思わせるような香りで素朴な味は番茶に似ています。
親しみやすさの点ではハーブの中でトッププラスです。
クセの強いハーブとブレンドすると飲みやすくなります。
ワイルドストロベリーの和名はエゾヘビイチゴといいます。
もともとヨーロッパで栽培されていたものが、アジアの北部、北アメリカに伝わったと言われています。
それが北海道に伝わったものが、帰化したためにこの和名となりました。
ワイルドストロベリーの効果と薬効
ワイルドストロベリーのハーブティーは、胃腸の調子を整える効果が強いので下痢のときに効果的です。
内臓全体に緩やかに働き、胃炎の緩和にも効果があるといわれます。
食欲がない時などにもおすすめです。
ワイルドストロベリーは、豊富なミネラルが腎機能を向上させて利尿薬の働きをし、リウマチ、関節炎、痛風などの症状を和らげます。
鉄分も豊富なので、貧血の予防にも効きます。
ワイルドストロベリーは、ヨーロッパには古くから自生しており、主として薬として用いられてきました。
葉と根は下痢の薬で、茎は傷薬、果実に肺炎や肝臓の炎症を抑える効果があります。
ただし、冬場やおなかを冷やした時に食べ過ぎると、消化不良の原因になります。
ワイルドストロベリーは、葉や実に、歯にこすりつけると歯石や黄ばみをとる効果があると言われており、乾燥したワイルドストロベリーの葉を粉末にして歯磨き粉に混ぜて利用されてきました。
果実はこの他、美肌効果の高い美容液としても使われてきました。
日焼け、しみ、そばかすにおすすめです。
ワイルドストロベリーのハーブティーの入れ方と飲み方
ワイルドストロベリーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のワイルドストロベリーをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま3分〜5分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
アイスの場合は、ホットのときより2〜3倍濃い目にだしたハーブティーを氷を入れたグラスに直接注ぎます。
甘味をつけたい場合は熱いうちに、ハチミツや三温糖を溶かしておきます。
ワイルドストロベリーのおすすめブレンドは下記になります。
@ ワイルドストロベリー
(33%) + ジャーマンカモミール (33%) + セージ (33%)
おなかを壊したときにおすすめです。
A ワイルドストロベリー (50%) + メドウスイート
(50%)ストレス・痛み・微熱を軽減したいときにおすすめ。
B ワイルドストロベリー
(50%) + メリッサ (50%)疲労・精神安定・安眠の効果があります。
C ワイルドストロベリー
(30%) + メドウスイート (30%) + ローズ
(30%)むくみ・利尿・炎症の緩和効果があります。
D ワイルドストロベリー
(50%) + ジャーマンカモミール (50%) 妊娠中など、ミネラルが不足してる場合におすすめ。